[掲載]2010年5月26日朝刊
原幹恵さん
■たぷたぷのフグオにいやされます
〈インタビュー全文〉
――原さんはかなりマンガがお好きだそうですね。
原 子供の頃はヒマさえあれば本屋さんに行ってました。好きなのは長いマンガの一気読み! とてもストレス解消になります。すぐに世界に入り込んじゃうタイプなので、主人公の恋がうまくいってるとそれだけで嬉しくなっちゃうし、マンガを読んで泣くことも多いですね。少し前にも、映画化された『僕の初恋をキミに捧ぐ』を読んで泣いたばかり。最近ハマっている『スキップ・ビート!』は、普通の女の子が芸能界でがんばる話なので、とても感情移入できるんです。
――初めてハマった作品は何でしたか?
原 小学生のときは「りぼん」を愛読していて、初めて単行本をそろえたのは『ママレード・ボーイ』でした。主人公の女の子が小石川光希(みき)という名前で、幹恵(みきえ)と似ているので親近感があったんですよ(笑い)。この作品に出てくる松浦遊(ゆう)は、今でも私の理想の男性! 無愛想に見えるけど、本当はとても優しい。このギャップがいいんですよね。
――なるほど、少女マンガの王道ですね。
原 あとは矢沢あい先生も大好きでした。『天使なんかじゃない』を読んで生徒会にあこがれたし、『NANA』もリアルタイムでずっと追いかけてます。中学生のとき好きだったのは、高校生の女の子が幼なじみの先生と結婚する『Oh!myダーリン』。それから、『BASARA』は全巻そろえた単行本を一度手放したのに、後から買い直したくらいです。一見、昔のお話みたいなんだけど、実は未来のお話で、とにかくスケールが大きい。将来、子供が生まれたら、『BASARA』のキャラクターの名前を付けたいと思ってるんですよ。女の子だったら主人公の更紗(さらさ)、男の子なら朱理(しゅり)って。「理想の男性」もそうですけど、かなりマンガに人生を左右されてしまっている気がします(笑い)。
――大人になってからは?
原 ドラマに出演させてもらった『キューティーハニー』は、小さいとき観たアニメと違って、原作にはかなりハードな描写もあってビックリしました。永井豪先生にも何度かお会いしたんですけど、とても優しくてホワンとした方なので、なおさら意外でしたね。ギャグマンガでは、『元祖!浦安鉄筋家族』にハマりました。
――「浦安」? ちょっと意外な気もしますけど、きっかけは何だったんでしょう。
原 最初のきっかけは、「少年チャンピオン」のグラビアに出させてもらったことです。編集の方に「面白いですよ」と薦められて、読み始めてみたら本当に面白くて。単行本は何十巻も出てますけど、一話完結型なので、どこからでも気軽に読めるのがいいですよね。わたしの場合、何かいいことがあると、「浦安」を読みたくなるんですよ。もっとテンションが上がって、よりハッピーになれるというか。この作品のいちばんの魅力はキャラクターだと思います。とっても元気だけどお馬鹿な主人公の小鉄っちゃんをはじめ、あかねちゃん、ノブ、涙。一人一人のキャラが本当に面白いし、新しいキャラもどんどん出てきて。
――特に好きなキャラクターを教えてください。
原 いちばん好きなのは、太っていて、カルピスを原液で飲んじゃうフグオですね。たぷたぷ具合にいやされます(笑い)。最近出てきたキャラでは、何だっけ、あの女の子が好きなんですよ。一見普通の可愛い女の子なのに、ものすごく食べる……。
――あ、ノムさんですか?
原 そうそう、ノムさんです!ボケぐあいがたまりません。
――「大食い姫」と呼ばれるギャル曽根さんみたいな子ですね。
原 あと「チャンピオン」のギャグマンガでは、三つ子の姉妹が主人公の『みつどもえ』も面白いですよね。女の子が読んでもクスッと笑っちゃう。中でもわたしは、いかついお父さんと三つ子のやり取りが好きなんですよ。いちばんハマったのは授業参観のお話です。お父さんがヒゲを剃ってるとき、まちがって眉まで剃っちゃって、「いっそのこと髪の毛も剃っちゃえば清潔感が増すかも」と思って、頭をツルツルにしちゃう。それで黒いスーツを着てサングラスをかけたら、ヤクザみたいになっちゃって、また三つ子に引かれるという(笑い)。
――『みつどもえ』は7月からアニメ化されるらしいですよ。
原 そうなんですか? チェックしなくっちゃ!
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「週刊少年チャンピオン」連載中
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はら・みきえ(女優)
1987年、新潟県生まれ。『キューティーハニー THE LIVE』(テレビ東京)、『警部補 矢部謙三』(テレビ朝日)などに出演。新番組『ハダカっち』(日本テレビ6月5日24:50スタート)レギュラー出演、DVD「セレブと貧乏」(イーネットフロンティア)発売中
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