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【ドラニュース】


濃密10分!井端にオレ流トス

2010年6月1日 紙面から

井端(左)に直接トスを上げ、熱心に打撃指導した落合監督=スカイマークスタジアムで(小嶋明彦撮影)

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 中日・落合博満監督(56)が5月31日、スカイマークスタジアムで午後3時から行った練習の中で井端弘和内野手(35)を徹底指導した。自らトスをあげるなど復調に向けてマンツーマンでアドバイス。また、森野将彦内野手(31)は1日の先発が予想されるオリックス・近藤一樹投手(26)を“返り討ち”にすることに意欲を燃やした。

 オレ流ノックの次は、オレ流トスだった。落合監督が神戸でも動いた。福岡入りした28日に森野、荒木にノックを浴びせた指揮官。

 この日は、復調途上の井端に照準を定めた。トス打撃を始めた井端を目にすると、相手を務めていた井上打撃コーチを制し、自らが球のトスを買って出た。

 「監督のトスは違う? ハイ、そうですね」と井端。周囲にお手本を示すように、白球を間髪入れずに同じポイントに上げる。約10分間、まるで手品師のよう。右手のひらの上に乗せた球を自在にコントロールして見せた。

 トス打撃だけでは終わらない。井端は割り当てられた15分間の個別フリー打撃の“おかわり”を志願した。普段はころ合いを見計らってベンチ裏に消える落合監督も打撃ケージの裏を立ち去らない。「下(下半身)の使い方だ、下だ」と熱烈指導するなど打撃練習はそのまま“無制限延長モード”に突入した。

 西日が差し込み始めた同5時25分に落合監督が「まだ帰らないのか? 帰らせろよ」とマネジャーにおどけるように語りかけ、ようやくグラウンドを後にした。これを合図に井端の追加打撃練習は終了したが、打ち込みはシーズン中には異例の40分間に及んだ。

 春季キャンプ並みに球を打った井端は「シーズン中にこんなに長く打つ? 初めてじゃないですか。最初は少し長く打とうかなと思っていたんだけど、やっているうちにまだまだいけると思った。最終的には良い感じで終われました」と納得の表情。

 21日の西武戦(西武ドーム)で戦列復帰してからは24打数6安打で打率2割5分。オレ流監督から手を差し伸べられた井端が、完全復調を目指す。 (中谷秀樹)

 

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