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【芸能・社会】大野一雄さんが死去 103歳、舞踏の第一人者2010年6月2日 00時51分
現役最長老の舞踏家で、国際的にも活躍した大野一雄さんが1日午後4時38分、呼吸不全のため横浜市保土ケ谷区の横浜船員保険病院で死去した。103歳。北海道出身。葬儀・告別式は近親者のみで行い、後日お別れの会を開く。喪主は舞踏家の次男慶人(よしと)氏。 日本体育会体操学校(現日体大)卒業後、体育教師となったが、1933年に石井漠舞踊研究所に入所、モダンダンスを学んだ。召集され、中国や南方を転戦。復員後の49年、東京で初のリサイタルを開いた。 暗黒舞踏の故土方巽氏と出会い、60年代に共演を重ねる中で、西欧の影響を受けたモダンダンスから日本独自の「舞踏」と呼ばれるスタイルを確立。白塗りの化粧と緩やかな動きの中に人間の内面を表現した。 いったん舞台活動を休止して「O氏の肖像」など映画作りに専念したが、77年「ラ・アルヘンチーナ頌(しょう)」を発表して絶賛された。80年にフランスのナンシー国際演劇祭に参加以来、多くの海外公演を行い、「BUTOH」の第一人者として世界的な人気を集めた。晩年も体が許す限り舞台に登場。生涯現役を貫いた。 代表作に「睡蓮」「死海 ウインナーワルツと幽霊」「わたしのお母さん」など。著書に「大野一雄 稽古の言葉」がある。 (共同)
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