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北朝鮮・韓国緊迫でも…民主に危機感ゼロ 識者2人が警告 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北朝鮮
北朝鮮による韓国哨戒艦撃沈事案をきっかけに、朝鮮半島が一触即発の緊張状態にある。日本では、鳩山由紀夫首相(63)が大迷走した普天間移設問題ばかりが注目されるが、現在、東アジアは戦争一歩手前といえるのだ。半島情勢に詳しい識者2人に聞いた。
■「日本国内でテロも」
「ロシアの情報当局者によると『38度線北側に、北朝鮮はソウルに届く迫撃砲を万単位で並べて、カバーまで取り払っている』という。完全な臨戦態勢だ。いざ戦争となれば日本国内でテロもあり得る」
こう警告するのは、大宅賞ジャーナリストの加藤昭氏。中国の外交当局者などの情報でも「北朝鮮軍部では、連日激しい議論が続いている」といい、こう続ける。
「軍部の議論では『米韓日の抑止力を確かめるべきだ』という意見も出たという。つまり、状況次第では仕掛けるということ。中国は情報収集のため、金正日総書記と親しい共産党高官を北朝鮮に送り込んだ」
金総書記が委員長を務める国防委員会は先月28日、韓国哨戒艦撃沈への関与を「非科学的で客観性がない」と否定したが、同日の朝鮮中央放送では「戦争には戦争で応える」との金総書記の発言を伝えた。
■「偶発的な衝突ある」
菅沼光弘・元公安調査庁調査第2部長も「今後、偶発的な衝突は否定できない」といい、こう解説する。
「韓国軍は、哨戒艦撃沈への対抗措置として、軍事境界線付近で『宣伝放送』を再開させたが、北朝鮮はこれを『軍事的挑発だ』と反発し、スピーカーを破壊すると恫喝している。実行すれば韓国軍は反撃せざるを得ず、南北が衝突することも考えられる。米国も強硬姿勢で、北朝鮮周辺海域に空母機動部隊を展開している」