東京・赤坂の台湾クラブ連続襲撃、元経営者の女ら国際手配へ　引き抜き巡るトラブルか

　東京・赤坂の台湾クラブ２軒を相次いで襲撃したとして、警視庁組織犯罪対策２課は強盗や逮捕監禁などの疑いで台湾出身の元クラブ経営、蔡（さい）美綉（びしゅう）容疑者（５１）ら男女４人の逮捕状を取った。４人は事件翌日、台北に出国しており、警視庁は国際手配の手続きをとった。

　逮捕容疑は、３月１８日午後６時１０分ごろ、港区赤坂のビル５階の台湾クラブに押し入り、男性従業員（４５）を粘着テープで縛ってトイレに監禁し、ソファなどを壊し、携帯電話を奪い逃走。直後に約８０メートル離れたビル３階の台湾クラブでも男性従業員（３１）を縛り、店内を荒らしたとしている。

　両店はいずれも１人で開店準備中で、蔡容疑者はビルの外で待機し、実行役の男３人に指示を出していたという。

　同課によると、被害に遭ったクラブの女性経営者（３３）らは今年１月まで蔡容疑者から別のクラブの経営を任されていたが、２月に独立した際、女性従業員の引き抜きを巡って蔡容疑者とトラブルになっていた。