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クラック常用者が60万人 連邦政府、対策プランを発表
 連邦政府は20日、全伯で60万人を超えるクラック中毒者に対する対策プランを発表した。多くは既に発表済みだが、予算の都合で延期または中止となっていたもの。4億1千万レアルの予算を組み、統一医療保険システム(SUS)のリハビリセンターの病床数を倍増するほか、カウンセラーの増員などを挙げた。

 1980年代から広まり始めた合成麻薬のクラックは、中所得層を中心に使用者が急増。05年には35万人だった常用者は現在では60万人に膨れ上がっている。

 これに対処するため、09年3月にリハビリセンターが設置されたが、入院治療は任意のため利用率は低く、適切な治療薬も現時点では開発されていないため、退院患者が再びクラック使用に走る悪循環に陥っている。

 今回の対策はこうした現状を改善するのが目的で、クラックからの断絶と治療、密売の抑制を図る狙い。

 人口が40万人を超える自治体を対象に、全伯に計70の収容施設を新築し、食事や寝床、入浴サービスなどを提供するほか、危険と判断される重度の中毒者や、麻薬絡みの問題で脅迫されている常用者が30〜40日間滞在できる避難所も全伯60か所に設置。さらに、麻薬取り引きを取り締まる監視所も設置する方針だ。

 これらの効果が期待される一方で、昨年も同様の指針表明があったにもかかわらず実行されなかったことや、公約に麻薬対策を掲げるジルマ・ロウセフ大統領候補(PT党)の選挙アピールといった批判も上がっている。

2010年5月25日付
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