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「外国人、雇用、暮らし」という言葉に敏感に反応する人々からツイッターでたくさんのコメントを頂きした。 外国人に地方参政権を与えられても、外交政策など国の基本政策は地方議会で議決されることはないので、国が乗っ取られることはありません。 地方自治体の議会では、医療・福祉・教育・環境など暮らしに身近な問題が話し合われるので、外国人が地域政策に1票を投じる権利を持ち、地域社会に参画する方がお互い信頼しながら、共生できるのではないでしょうか? 地域を乗っ取られると恐れるような臆病者ばかりでは、地方は活性化しないと私は思います。 まるで、ドイツ人がユダヤ人に国を乗っ取られると劣等感を抱いたような感情を今の若者が外国人に持っているとしたら、第二次世界大戦の教訓は、戦後教育の中で何も活かされていないと言わざるを得ません。 民主党政権のめざす社会は、「労働を中心とした福祉型社会」だと私は思います。 雇用と社会保障の問題が一番、私達の暮らしに直結しています。 今の若い世代の雇用環境は20年前と比べて、劣悪になっていると思います。 私が20代の頃、貿易取引といえば、欧米中心でアジアなどごくわずかでした。 ところが、今はアメリカとの取引は13%、中国を初めとした大中華圏との取引は50%に及んでいます。 中国・韓国・台湾・インドなどアジアとの経済取引なくして日本の成長は厳しい時代環境になっています。 そういう経済環境の現状に関して、若い世代は大学で教育を受けていると思います。 日本の人々はアジアの才能ある人財を取り込んで、経済発展につなげていく仕組みづくりに自民党政権では失敗しました。 日本の雇用を流出させないという口実で、派遣労働を拡大し、ワーキングプア、労働者の貧困化が進みました。 不安定雇用で失業したときの社会保障(セーフティ・ネット)も薄く、将来に展望を見出せない人々は自殺をしてしまう日本。 わが国で日本人の雇用と社会保障が最優先されるのは当然です。 21世紀、日本は知的労働者がアイディアを創出することで富が作りだされる知価社会になっていますが、残念ながら、知的労働に向いている女性が管理職として日本ではあまり重用されていません。 北欧で聞いたジョークですが、女性は知的労働を担い、男性は肉体労働をするのだそうです。 日本は、女性労働者をパートタイマーなど周辺労働にばかり従事させているので知的生産力が向上しないのではないかと私は感じます。 有能な女性・障がい者・外国人など積極的に成長エンジンとして取り込んで地域を活性化していける環境を作っていくのが政治の役割だと考えます。 外国人に対して、否定的な感情を持っていては、グローバル社会で日本は生き残っていけないと思います。 あの視野の狭いと言われるアメリカでさえ、中国をビジネスの成長のエンジンに取り込み果実(利益)をしっかり享受しています。 外国語を積極的に学び、ビジネスを知的創造できる国民をめざすのか? 豊かでなくても、失業しない程度に働き、のんびり生活できる国民でいいのか? その選択肢は私達ひとり、ひとりの国民に委ねられています。 先進国のビジネス・モデルは、豊かさを追及するため、外国語を操り、クリエィティブな人々が起業し、国を引っ張るというものです。 20世紀の日本は官僚が業界と会社を守り、会社は終身雇用で男性労働者を守り、世帯主である夫が妻子を養うのが日本型モデルでした。 この成功した日本型モデルが破綻し、時計の針を過去に戻すことはできません。 グローバル化したビジネス社会を、日本の官僚が守ることはもはや不可能です。 会社も終身雇用で社員を守ることが厳しい環境となり、共稼ぎ世帯が97年に片稼ぎ世帯を上回りました。 経済環境、労働環境、生活環境がインターネットの普及で激変している中で「教育と雇用と社会保障」が暮らしを守る鍵だと思います。 教育改革・雇用の安定・安心できる社会保障(医療改革・年金改革)が民主党の最重要政策だと考えます。 外国人参政権に関しては、どう考えるのかツイッターやこのブログにも問い合わせがありました。 私個人は地方議会への参政権を認め、地域力に外国人も取り込んでいき、共生ができる社会をつくることが国の安全保障にも繋がると考えます。 日本の国を守るのは、軍隊ではなく人と人を繋ぐ「信頼関係の構築」だとアウシュビッツを視察して実感しました。 中国・韓国・台湾・インドなどアジアの国々とさらに信頼関係を築くためも地域の課題を共に外国人の方々と取り組むことも必要だと考えます。 外国人への地方議会選挙参政権は、各地方議会で議決して地域主権でよく話し合ってそれぞれの地域で決めればいいと思います。 被爆地ヒロシマで生まれ育った人間として、国の安全保障の土台は何よりも「信頼」だと思います。 ヒロシマが世界中から信頼されていたら、原爆投下もなかっただろうと私は考えます。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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【公開質問状】 |
hibikan 2010/06/01 23:41 |
(3)「地方自治体の議会では、医療・福祉・教育・環境など暮らしに身近な問題が話し合われるので、外国人が地域政策に1票を投じる権利を持ち」 |
hibikan 2010/06/01 23:42 |
(6)「アメリカでさえ、中国をビジネスの成長のエンジンに取り込み果実(利益)をしっかり享受」 |
hibikan 2010/06/01 23:43 |
(8)「国を守るのは、軍隊ではなく人と人を繋ぐ「信頼関係の構築」だとアウシュビッツを視察して実感」 |
hibikan 2010/06/01 23:43 |
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