強風:交通機関乱れる、90万人の足に影響 関東地方

2010年4月2日 11時47分 更新:4月2日 13時9分

強風でJR京葉線がストップしバスに乗り換えようと列に並ぶ通勤客ら=千葉県浦安市のJR新浦安駅で2010年4月2日午前8時15分、内藤絵美撮影
強風でJR京葉線がストップしバスに乗り換えようと列に並ぶ通勤客ら=千葉県浦安市のJR新浦安駅で2010年4月2日午前8時15分、内藤絵美撮影

 発達した低気圧と寒冷前線の影響で2日、関東地方南部を中心に強風が吹き、午前11時現在、羽田空港を発着する航空便が90便以上欠航したほか、鉄道各線のダイヤが大幅に乱れ、朝の通勤客を直撃した。影響人数は少なくとも90万人に及んだ。千葉県で6人、神奈川県で7人が転倒するなどして軽いけが。千葉県内で約5000世帯が停電した。強風は終日続く見込み。

 気象庁によると、千葉市で最大瞬間風速32.9メートル、東京都江戸川区で同28.4メートル、神奈川県藤沢市で同19.2メートルを観測。同庁は強風や高波への警戒を呼びかけている。

 ■空の便 

 羽田空港を発着する便は午前11時現在、羽田-新千歳など日本航空54便、全日空32便、スカイマーク6便の計92便が欠航し、約1万4000人に影響した。ダイヤの乱れは終日続く見込みだ。

 ■鉄 道 

 JR東日本によると、正午現在、東海道新幹線品川-新横浜間をはじめ、総武線快速東京-千葉間、京葉線東京-蘇我間、内房線佐貫町-館山間などで一時運転を見合わせ、計359本が運休し、433本に遅れが出た。JR東日本全体の正午現在の影響人員は85万人。また、東京メトロ東西線の中野-西船橋間、小田急小田原線の海老名-本厚木間でも一時運転がストップし、両線だけで4万6000人に影響した。

 始発から全線でストップしたJR京葉線の新浦安駅(千葉県浦安市)では、振り替え輸送の東京メトロ東西線浦安駅に向かうため、乗客らがバス停に数百メートルの列をつくった。強風が吹きすさぶ中、通勤客らは運行状況を示す電光掲示板に見入った。

 ■高速道、フェリー

 午前5時すぎから、首都高速台場線と、神奈川、千葉を結ぶ東京湾アクアラインの全線で通行止めとなった。大島と東京、熱海を結ぶ東海汽船の高速船は計8便が欠航した。東京都東京港管理事務所によると、強風の影響で江東区内の運河が危険水位を超えたため、午前5時半から7時半ごろにかけて五つの水門を一時閉鎖した。【森禎行、松谷譲二、山縣章子】

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