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「好きで不良になったわけじゃない」という気持ち

養護施設にいる間の問題

 虞犯少年がらみの記事の続き。前の記事では職員のブログに反応した記事を書いたけれど、わたしが書いた記事に反応している別の、施設育ちと思われる子もいて・・・少し記事を続けます。

 (たぶん)施設を体験されている方のブログの記事を読み「好きで不良になったわけじゃない」と書いてあったので、又つらつら書いてみる・・・。

 その子も好きで不良になったわけではないと思うけれど、不良にならない道もあるとは考えなかったのかな?とついつい思う。もちろん簡単な吐き出し方としては、自傷や不良行為などを起こす子がいたのは体験上(そういう子を見続けたという意味)知っているけど、施設は選べなくても生き方は選べると思ってたから、不良行為をして小さい子を苛めないように苦労する方を選んだつもりの自分としては、気持ちよく怒りを吐き出す子を眺め続けていた事の心的反応もある・・・。

 だから記事がどちらかというと、不良行為をやめられなかった元・虞犯少年たちにとっては気持ちがササクレル自分の記事だと思う。

 わたしは養護施設にいただけで不良扱いをされていたので私怨がある、自分は不良じゃなくても「あの子はきっと海千山千だわ」とクラスメートの親から陰口を言われてた事がわかったり、どんなに自分ががんばっても「レッテル」を自分ではがす事はなかなか出来ない。

 その為か、時々元・虞犯の子と思える子の「気持ち」を読むと、少しだけプチ怒りが出てくることがある。施設で怒りを吐き出す少年達、それを見たり受けたりしてしまう幼児や小学生たち。それは家庭で夫婦のDVを見せ続けられる子どもに匹敵する事なのに、誰もそこを追及する人はいない。
 
 闘う為には自分の命を掛けないと闘えないメンタルをすぐ近くで感じ続ける・・・。そういうのを小さい頃から当たり前のように見せられても他の施設を選んだり、里親家庭を選べない要養護の子たちがいるという事を、誰も気にもとめなかった。

 ・・・だから書かずにいられなかった。

 不良にとっては吐き出し場所、でも、要養護の子にとっては施設時代全てを掛けてトラウマを負う場所になる事もあるという事、そういう事を書かずにいられなかった。

 それだけ。

|  養護施設にいる間の問題 | 13時00分 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

お互いのスタンスと目を配る範囲

 Kasumiさん、どうもありがとう。養護施設へ送致される前の家庭での彼らの状況に思いを至らせる事が難しいよ、ごめんなさい、。わたしは施設しか知らないから・・・。だから、その家庭の部分を、これからも発信をお願い(お願いしちゃっていいのかな)します。

 わたしは、養護施設送致後の彼らがした事と、被害を受けた要養護の児童の視点から発信します。Kasumiさんの記事もこれからも読ませていただきます。

 わたしもわたしで、施設内虐待や施設の集団養護などとの絡みで、書いていきます。まだ未整理な部分があって、グローバルでなくてごめんなさい。違うスタンスの人らが協力体制になれば、もっとグローバルに子どもたちの今ある状況を考えられる気がしています。
 

| レイ | 2007/05/14 09:48 | URL | ≫ EDIT

プログラム欲しいですね。本当に・・。

プログラム・・・・。
不適切な養育をされた子どものために、そのまま大人になった人のために、欲しいですね。お金がかかるとか、守秘義務がどうのなんて、心配をせずに、治療が出来たらどんなに虐待は減るだろうと思います。

大人の都合で施設に・⌒ ヾ(*´ー`) ポイっとされるのは、辛いです。

ネグレクトであっても、虐待であっても。適切な治療が子ども時代にできればいいのに。
虐待における里親の役割区分は、治療になっているのに、Drやカウンセラーほどには周知されていないのは、なんでかな?って思います。

| kasumi | 2007/05/14 00:21 | URL | ≫ EDIT

養護施設で被害を受けやすい子らのこと

 こんばんは、Kasumiさん。Sachikoさんへのレスでも書いたけれど「児童養護施設がどんな状況の子も受け入れる」から、結果として、措置児童(要養護児童)と送致された児童(虞犯・触法少年たち)が同じ場所で長期間過ごさねばなりません。

 その際「たしかに好きで不良になったわけじゃない虞犯少年たち」の立場から考える大人たちもいますが、わたしは、むしろ今までずっと光のあたらなかった子らに自分の視点を置いて発信をしています。

 その流れで、スタンスを示すならば、

 「児童養護施設に措置された要養護の子ども、特に幼児・小学校低学年」の立場で、ものを考えるので親記事のようになりました。

 ちょっと急いで書いていたので少し乱暴な印象の親記事になってしまいましたが、言いたいのは、児童養護施設に入る前の家庭での不良行為は大人に分かってもらいたい、好きで不良になったわけじゃないという叫びなのでしょう。

 でも児童養護施設への送致後は、施設には小さな子らもたくさんいるという現実なのです、そこが問題なのです。ヒートアップしたまま入所した彼らはすぐに矯正プログラムを受けてほしいのに、保護処分になってしまったので、結果的に一箇所に集めて放置している状態です。
 
 でもそのとばっちりをもっとも受け続けるのが養護施設の中の一番小さな子たちである現実を発信せずにいられませんでした。

 、児童養護施設へ送致されてきた子たちが、児童養護施設の中で、虐待の連鎖をしている現実を発信しているのでこの親記事のような傾向になりました。彼らに必要なのは、児童養護施設へ保護という名目で放置されることじゃなく、きちんとした矯正プログラムを受ける事だと思います。
 
 わたしのいた養護施設の中はダウンタウンのように荒れ果て、殴り合いをしていました。その状況に児童養護施設では対応し切れておらず、その鬱憤が一番小さい、乳児院から来た子や親から養育放棄された子などへ向うのです。集団の恐ろしさを体験した元幼児は、少し大きくなると今度は、自分が連鎖をするようになる・・・。
 
 児童養護施設内虐待の連鎖という現実がどうしてもあるため、そしてその部分でわたし自身の過去が未整理でもあり、なかなか、虞犯少年や触法少年の立場を思いやれません。むしろ、Kasumiさんなどが彼らの立場なども考えてくださっているので、視野がグローバルになると思います。意見をありがとうございました。
 
 e-137不良と呼ばれるのは、してもよい行為ではないのは今では当然のことですが、別の道があることは「気がつかない」かもしれません。家庭においては親に対して、「気がつけよ!」と子どもがさけんでいるんだなぁ・・・と思春期の子どもを見ていて思います。

 そうですね、家庭で「気がつけよ!」と叫んでいる状態を、児童養護施設へ送致された後も延々とやり続けているのが虞犯少年たち・触法少年たちの姿なのですね。
 
 ひたすら長くなってしまってしまいました。読みにくいかも。

| レイ@Kasumiさんへ | 2007/05/13 23:53 | URL | ≫ EDIT

選択肢はなかったかもしれないなぁ・・・。

レイさん こんばんわ (=^^=) 。
この記事を読んで率直に思ったのはその時点では「不良になる」道以外の選択肢はなかったかもしれないなぁ・・・でした。
(私はその道は環境的に殺されるかもしれないと、「ありえないこと」でしたから、不良と呼ばれたことはないけれど。)でも、その行為そのものが犯罪だと知っていたら、きっと違う道は見えたかもしれないですね。
言葉を濁さず、「不良」ではなくて「未成年犯罪者」とかにしたら、
違うかもしれませんね。

高校生だから・・・とお酒を飲んでも注意しない親(大人)もいますし・・・・。


もし、選べる道があったなら、「好きで不良になった」といえるのではないかと。
私も先日「好きでこうなったわけじゃない」と妹には叫んでました。

不良と呼ばれるのは、してもよい行為ではないのは今では当然のことですが、別の道があることは「気がつかない」かもしれません。家庭においては親に対して、「気がつけよ!」と子どもがさけんでいるんだなぁ・・・と思春期の子どもを見ていて思います。

私は逆に「不良」をしていたら、自立支援施設で、きちんと向きあう大人にもっと早く出会っていたかもしれないと考える事があります。もし〜は考えるときりがないのだけれど、その癖はすっかり抜けるのはできないことなのかもしれません。
どちらにしても、その子どもの回りにいる大人の責任だと思いますが・・・・。
だからといって、養護施設に放置されていいはずもないです。やっぱり「命」があるだけありがたいと思え的に子どもがされている気がしてなりません。

| kasumi | 2007/05/13 23:11 | URL | ≫ EDIT

「悪くない子ども」に殴られる子どもたち

(児童虐待の定義)
第二条 この法律において、「児童虐待」とは、保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監護するものをいう。以下同じ。)がその監護する児童(十八歳に満たない者をいう。以下同じ。)について行う次に掲げる行為をいう。
 一 児童の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えること。
 二 児童にわいせつな行為をすること又は児童をしてわいせつな行為をさせること。
 三 児童の心身の正常な発達を妨げるような著しい減食又は長時間の放置、保護者以外の同居人による前二号又は次号に掲げる行為と同様の行為の放置その他の保護者としての監護を著しく怠ること。
 四 児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、児童が同居する家庭における配偶者に対する暴力(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。)の身体に対する不法な攻撃であって生命又は身体に危害を及ぼすもの及びこれに準ずる心身に有害な影響を及ぼす言動をいう。)その他の児童に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと。


http://www.ron.gr.jp/law/law/gyakutai.htm

 最近の児童虐待防止法では、DV(ドメスティックバイオレンス)を目撃することも児童虐待と定義しているの。

 施設に入った虞犯少年や触法少年からの暴力や暴力的言動、それを目撃し続けることも、この法律の趣旨からは児童虐待になる。

 自分よりも弱い子への暴力、威圧、レイプをする子どもたちは、過去にどんな虐待やいじめを受けていても、許されるものではないの。

 「子どもたちは悪くない」と、いかにも子どもの立場に立って以下のような職員・大人に言いたいわ。

 その子どもたちから暴力や威圧・レイプをされる、より弱い立場の子どもたちは、どうなるのかしら…

 この職員の言う「悪くない子ども」に殴られる子どもたちは…

| Maria | 2007/05/13 13:53 | URL | ≫ EDIT














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