せと弘幸Blog『日本よ何処へ』

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鳩山降ろしと小沢の狙い

「政治とカネ」なら同時辞任なのだが。


　鳩山首相は１日午後６時過ぎから、民主党の小沢幹事長、輿石参院議員会長と国会内で約３０分間会談した。

　党内で首相退陣論が急速に広がっていることから、首相の進退も含めて今後の対応を協議したとみられる。

ソース　読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100601-OYT1T00828.htm?from=top


　これは民主党内の権力闘争です。小沢は旧社会党勢力や今回改選期を迎える参院議員を焚きつけて、ここで一気に鳩山首相の辞任を迫っています。

　しかし、鳩山首相も退陣する気などはまったくないようで、最後まで抵抗することでしょう。鳩山首相にしてみれば、自分だけが退陣するなどは受け入れられない。

　鳩山首相と小沢一郎は一蓮托生であり、ここで自分だけが責任を負わされては堪ったものではない、そう思っているはずです。

　本来であれば、小沢が「俺も辞めるから一緒に引こう」と言えば、鳩山首相もそう抵抗はできない。しかし、小沢は自らの責任については何も語っていません。

　あくまでも、社民党の福島瑞穂党首を罷免して、政権離脱まで追い込んだその責任を、旧社会党出身の連中に言わせているわけです。旧社会党の連中にしてみれば、参院選挙では旧社会党支持者の票は黙っていてもいただけるものと思っていた。

　しかし、社民党が離れたことで、その票が共産党などに行ってしまうことを恐れています。鳩山首相の辞任を迫る勢力は社民党＝旧社会党出身の民主党左派。そしてその裏にいるのは小沢一郎という構図でしょう。

　小沢にしてみれば、この社民党が政権離脱したこのタイミングしか残されていない。「政治とカネ」の問題では小沢も道連れとなってしまう。

　ここは「政治とカネ」の問題とは切り離し、社民党の連立離脱問題にだけ絞って鳩山首相を追い詰めていかねばならないというわけです。

　小沢はひたすら輿石参院会長にだけ喋らせて、自分は何とか仲介に入る形で、自分の生き残りを図っていますが、鳩山首相だって小沢の魂胆を見抜いています。
　たった３０分の会談ではあっても、かなり緊迫したやり取りがあったと思われます。

　鳩山首相は追い詰められれば解散総選挙を断行するのではないか？　何故ならば、麻生政権に対して常にこのように言ってきました。

「なぜ国民が求めている解散総選挙を実施しないのか。政権のたらい回しを繰り返す姿勢が理解できない。直ちに衆議院を解散すべきである」

　やったら良いんじゃないですか。衆参同時選挙の可能性も出てきたようですね。

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