里親という生き方の4つの体験記を読んで
参照元:http://www.carinavi.org/ja/project/satooya/
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里親いちばんさんが、数日前にご紹介してくださった(ありがとうございます
日野さんの体験談から引用
記:日野さんも、大変なことを経験されたんでしょうね。
日野さん:そうですね。一部の子に家のお金を持ち出されたこともありましたね。でも、それはその子にとって生きるための知恵だったんです。それまでの生活というのはたった1人で生きているようなものですからね。自分でしか自分を守れないと感じて、そういう行いに走ってしまうのです。
記:家のお金を持ち出したことが分かった時、日野さんはどう対応したのですか?
日野さん:もちろん、その場では「もうするな」ときつく叱りますよ。でも、お金を持ち出すことが習慣になっていて何度も繰り返してしまいますので、「ここではそんなことしなくても生きていけるんだな」と本人が気が付くまで待つしかないんです。そういう行為を繰り返す過程で、口には出しませんけど「こんなことを何回やってもお前を離さないよ」ということを伝えていきました。それが子どもにも伝わってくると、だんだん悪さをしなくなってきましたね。
金川さんの体験記引用
奥さん: 例えば、施設では、子どもに関わる職員は時間や曜日で交代制なので、子どもが前の日に話した内容が次の日にも通じるとは限らないですよね。それが家庭だと、前の日も次の日も家族が子どもの様子を見ていますので、話が通じやすいと思います。また、施設では毎日栄養士さんが作ってくださるご飯が用意されていますが、家庭だったら、お母さんが疲れてご飯を作れないときには、お惣菜を買ってくることがあります。お父さんが酔っ払っている姿を見る日もあります(笑)。そういう人間の素の姿に接することができますよね。そして近所の人に挨拶したり、声をかけられたりというような地域とのつながりも家庭で生活しているからこそ分かることです。これを経験してこそ、子どもが社会に出たときや自分の家庭を持ったときにどうしたらいいのか考えられるのではないかと思います。
記:確かに、自分が家庭を持つときになって、お手本となるのは、自分が育った家庭なのかもしれませんね。
奥さん:だから、今回のケースで言えば、育てる側にとっては数年のことだけれど、その子にとっては家庭で育てられた経験が一生の宝になることだと思って一緒の時間を過ごしました。私は里親を始めたときに子育てが下手だと落ち込んだこともあったけれど、少なくとも「地域」と「家庭」という経験はさせてあげられると思いました。大人がいい種をたくさんまいていてあげたいですね。
横田さんの体験記を引用
記:信頼関係が生まれると、怒ったことも理解してもらえるようになるのですね。
横田さん:そうですね。子どもと親の間で信頼関係ができていないと、怒ってもそれが生かされずに、憎しみに変わってしまいます。でも、もし信頼関係があれば、怒られた直後は悔しいと思いながらも、理解できるようになります。ただ、どんな場合でも、注意した後のフォローは大切にしています。注意した後は、子どもになぜ怒ったのかをきちんと説明します。そして自分が悪かった時は謝ります。
親の権利で自分の意見を押し付けてはいけないですよね。親が正しいかっていうと全くそんなことはありませんから。きちんと話し合うと、子どもたちも自分の意見を色々言ってきます。最初のうちは、子どもに「お母さんは絶対に謝らないね」と言われていたんですよ(笑)。
特に年齢の小さい子どもに謝るということはなかったですからね。でも子どもにそう言われてからは反省して、今は年齢に関係なく、自分が悪かった時は謝るようにしています。上の子どもたちには「お母さん変わったね、子どもの意見を最後までだまって聞けるようになった」といわれます(笑)。そう考えると、「本当に子どもに育てられているなあ」と思いますね。子どもたちとかかわりながら、人として成長させてもらっています。里親をやらなかったら気づかなかったこともたくさんありますし、こんな大切な経験はできなかっただろうと思います。
木村さんの体験記を引用
記:「親ばかになったなぁ」と感じられたのは、最初にその子に出会ってからどのくらいの時間が経過したときでしたか。
木村さん:私は毎日施設に行っていましたから、3回目くらいです。夫はまた違う思いを持っていました。普段はあまり話さない人なんですが、「どう思った?」と私が聞くと、もう最初から親ばか状態だったようでした(笑)。
主に施設に通っていたのは私で、夫は仕事の関係で土日しか施設にいけませんでした。私が親ばか状態になると、施設の担当者の方もそれを感じて、当然「もうゴールが見えた」と思うようになります。ですから、私は夫に「このまま続けて面会に行くと、もううちで引き取ることになると思うし、これから先に進んだ後で『私やっぱり辞めます』って言ったら、保母さんたちにがっかりされてしまうわ」と相談をしました。
すると夫は「僕は最初に会ったときに、この子がかわいいと思ったよ」と言いました。それで「あぁこの人は最初から親ばか状態だったのね」と思いました(笑)。
養護施設で全部育てられた子ども達は、これらをすべて自力で勉強せねばならない。だから、あまり考える事をしない施設育ちの子はつぶれていく、情報を集め、情報をカテゴライズし、情報の分析をし、その情報をきちんと利用できるようでなくては、このような高度な家庭力を勉強しようとするのは難しい。
一連の体験記を読んでいるだけで、それぞれの家庭が里子にどれだけの時間と熱意とを掛けてきたか見えてくる。どうりで集団管理の児童養護施設が自動養護施設(オートメーション)に感じられるのだ。
やっぱり人の手が入っているものはいい。野菜も果物も工芸品も、人の手のひらの温もりが感じられる素材感のある子育てが今とても必要だと感じる。人肌を知らなければ人肌がなくとも生きていけるようになる、でも、それでは子育てはできないのだ。
| 気になる記事のCLIP2007 | 18時44分 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

里親ですか?
里親ですか?
| BlogPetのお勉強中のちび | 2007/04/29 10:17 | URL |