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他の児童養護施設出身者たちの活動

気になる記事のCLIP2007


東京新聞 記事元

【社会】
児童養護施設退所者に『居場所』同じ境遇独りじゃない

2007年4月18日 夕刊

 児童養護施設で生活した若者らのグループ「日向(ひなた)ぼっこ」が二十一日、同じ境遇の仲間が気楽に集まり、悩みなどを語り合える「日向ぼっこサロン」を東京都新宿区でスタートさせる。施設を出た若者は実家の支援もなく、自活を迫られることが少なくないからだ。代表で、自らも施設で生活した広瀬さゆりさん(23)は「自分一人だけじゃないと感じて元気になれるような居場所にしたい」と話している。 (川崎支局・飯田克志)

 両親の不仲で、母親に連れられて転居を繰り返した広瀬さん。小学校四年生から高校卒業までの約九年は大阪府や横浜市の施設で過ごした。落ち着いて生活できた半面、独りで生きていかなければという思いから「心の底から人を信頼できなかった」。さらに「誰かに大切にされたという感覚が自分にはない。だからうまくいかないことがあると、親がいないせいにし、自分はだめだと思ってしまっていた」と振り返る。

 高校卒業後、約一年間住み込みの仕事をし、児童福祉関係の仕事に就きたいと、東洋大に進学。アルバイトで生活費、学費を工面して大学生活を続け、同大で施設出身者の冨塚正子さん(24)に出会った。互いに「頑張っているのは、自分だけじゃない」(冨塚さん)と勇気づけられたという。

 施設出身者の生活の厳しさが社会に知られていない現状に疑問を感じ、昨年三月、大学の友人らと勉強会「日向ぼっこ」を設立。各地の施設を訪ね、専門家から話を聞くなど勉強会を重ね、あらためて退所者を支える制度の貧困さを実感した。

 サロンは施設退所者をサポートする自立援助ホーム「新宿寮」=新宿区中落合一の六の二二=の一角を借りた。サロンでの過ごし方は自由だが、「互いをよく知るため」(広瀬さん)に食事を一緒に作る。お互いの体験を語り合う座談会や、高卒程度認定試験の学習会、社会保障制度や消費者金融への注意など社会生活に必要な基礎知識を身に付ける勉強会も計画している。

 開館は火、木、土曜(午後四−九時)と日曜(午前十一−午後五時)。食事などは実費。事前連絡が必要。同会への問い合わせは電子メール=hinatabokko@yogo-shisetsu.info=へ。


コメント

 応援というか、少なくとも邪魔しないようにしたい。施設を出てすぐに情報を交換しあえる事が良い事であるのは、情報から隔絶された施設時代を過ごした者たちにとって大事と思う。

 でも今回

 高卒程度認定試験の学習会、社会保障制度や消費者金融への注意など社会生活に必要な基礎知識を身に付ける勉強会も計画している。

 中卒の子についても対応枠を広げようとされているようで、これから先の活動が実質的なものになる予感も出てきた。自助グループがあるという事がまず大事なのは否めない。

 それでも思うが(しつこい?)そもそもこのような自助活動が必要なのは児童養護施設が家庭としての機能を持たない事によると。なので相変わらずわたしは里親さんを自分勝手に応援していこうと思った。 広瀬さんたちの活動は施設を出た後の「ひとりじゃない」と思える場所で安心できるタイプの子の支えになればと思う。

|  気になる記事のCLIP2007 | 08時34分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

じっくりと読みますね


 はじめまして&おはようございます。長い間読んでくださっている事、コメントから伺えます。
 
 ご紹介のページをゆっくり読ませていただきます。わたしも勉強中の身ですから、サイトのご紹介は本当にうれしいものです。ありがとうございます。これからも少しずつよろしくお願いします。そして今まで読んで下さっていた事に感謝します。

| レイ@里親いちばんさんへ | 2007/04/26 10:19 | URL | ≫ EDIT

いつもうなずきながら拝見しています。継続した情報発信はチカラですね。里親の声の載ったページを見つけました。色々な意見があると思いますがちょっといいです。一度のぞいて見てください。
Sato-Navi -里親という生き方-もうひとつの子育て もうひとつの家族のかたち
http://www.carinavi.org/ja/project/satooya/
「家庭の中で、家族の一員として暮らして欲しい」。
  そんな思いから里親は里子を家に迎え入れています。
  毎日同じ時を共有しながら、親子の絆は少しずつ、けれど確かに深まっていきます。
  親の愛情に包まれながら、子どもは人を信じ愛することを学んでいきます。

  現在、家庭で暮らせない子どもたちの大半は
  乳児院や児童養護施設などの施設で生活しており、
  里親家庭で育てられている子どもはほんの一部にすぎません。

  そして残念なことに、里親を希望する人の数も年々減ってきているのが現状です。

  少しでも多くの人に里親制度について知ってもらいたい。
  家庭で暮らせない子どもたちのことを考えてもらいたい。
  そんな思いから、埼玉県里親会とNPO法人キャリナビの共同プロジェクトは生まれました

| 里親いちばん | 2007/04/26 07:55 | URL |














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