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空白の過去を整理する事の限界と構築

Soul-Family-project別館

一度書いたWolfに関する記事を消してカミナリが落ちたのでもう一度投稿・・・はあ

 Wolfと朝電話で話していて、わたしは誰もいない過去を整理しても誰も出てこないため、整理しようがない事に気づいて(遅)・・・ミもフタもないながらに、それもリアルだから仕方ないと感じた。養護施設の誰も居ない居なさ加減は半端じゃなく、焦点の定まる相手がいない。

 空白の過去をいくら分析しても「データなし」なのは当たり前なのに、それでもがんばって整理しなくちゃ整理しなくちゃと焦る、焦る

 でも彼はいつも口をすっぱくして、頭から湯気立てながら?何度も言う。

「いい?空白の過去は整理も修復もできない、ならば、構築するしかないよ」と。

 日本語だから言ってる意味は理解できるのだが、誰も居ないなら居ないなりに気持ちよく誰からも詮索されずに生きてきてしまっているので、構築へ向かうのになかなか気が進まない。大人なので誰も必要としないというのも一つの理由かも。子どもの時は誰もいなかった、大人になると誰もいないのは当たり前という感覚だろうか。

 今まで確かに放置されてきた子ども達の事を世間に発信してきた、だから誕生した子が早期(三ヶ月〜1年未満)に里親家庭へ委託されてほしいと思っているが、こと自分由来の事になると、すでに大人になってしまったので、他に生きようがないという感覚。

 なんだかんだと気持ちいいのだ。自由をずっとこの手に抱いて生きてきた感じなのだ。死ぬも生きるも行方不明になるも自分の問題だと思えるので、まるで背中に羽が生えているような気分だった。最初は放置だったのかもしれないが、その放置の中に自由を見出してしまった気がする。

 施設育ちの絆づくりは途方もない戦いとなる・・・。

|  Soul-Family-projct・別館 | 16時42分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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