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赤ちゃんポスト利用を『ごみ箱に行かないうちに』

気になる記事のCLIP2007


http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007040102005144.html

【国際】赤ちゃんポスト利用を『ごみ箱に行かないうちに』
 2007年4月1日 朝刊

病院の門の外から扉を開くと「赤ちゃんポスト」が=ベルリンで

 写真

 すでに「赤ちゃんポスト」制度を導入しているドイツで、ポストの利用を呼びかける本格的なキャンペーンが始まった。親に産み捨てられた赤ちゃんを命の危険にさらしてはならない、というものだが、一方で、このような「命の引き渡し」への反発は根強いようだ。 (ベルリン・三浦耕喜、写真も)

 キャンペーンのキャッチフレーズは強烈だ。「赤ちゃんがごみ箱に行かないうちに」。パンフレットでは、ベルリンや同市を囲むブランデンブルク州にある五つの病院に「赤ちゃんポスト」が備わっていることを紹介。電話相談や、詳細の分かるホームページのアドレスも掲載されている。

 キャンペーンを始めたのは、ドイツの環境政党、緑の党。きっかけは今年一月、ベルリン市内のバス停に新生児が捨てられていた事件だ。幸い、一命は取り留めたが、同党は「赤ちゃんポスト」のアピールが足りないのが問題とみた。同党ベルリン特別州議員のアニヤ・コフビンガーさんは「バスや市電の停留所にも百カ所に大きなポスターを張り出します」と言う。

 ベルリンでは二〇〇一年に最初の「赤ちゃんポスト」を設置。これまでに二十六人の新生児を保護し、養子に出した。

 市南部ノイケルン地区の「ビバンテス病院」に置かれたポストを訪ねた。病院の門の外にあるふたを開け、その中のベッドに赤ちゃんを寝かせる構造になっていた。内部は気温二五度に保たれ、センサーとカメラが付いている。だが、親の匿名性を保証するため、カメラは扉が開いてから三分後に作動する仕組みだ。

 同病院のライナー・ロッシ小児科長は「法律上『匿名による出産』は許されていないので、われわれの取り組みはグレーゾーンにある。だが、病院には母親を捜し出す義務はない。ベルリンでは州法で認めようとの動きもある」と話す。

 だが、疑問の声も根強い。世界の紛争地域で孤児の里親探しに取り組んでいるドイツの非政府組織(NGO)「テレデスホメス」は「事情をよく把握しないまま、望まない子どもから解放されたい気持ちと、子を得たい思いが単に一致しただけで乳飲み子が引き渡されるのは、私たちの経験から言って、産みの親にとっても子どもにとっても、よい結果にはならない」とコメントしている


コメント

 上の記事の方がとても気になる。4月2日の東京新聞をお持ちの方は目を通して下さるとうれしいです。三行だけの前文で受ける印象は、養護施設と里親・養親家庭と、それぞれに別の要素があるという事を書き分けてくれるのでは?と期待してしまいますが・・・。

|  気になる記事のCLIP2007 | 14時12分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

勝手ながらゴミ箱が施設に見えます

 はじめまして。
 
 この題名、身につまされます。ゴミ箱をどういう定義にしているのだろう。赤ちゃんポストがゴミ箱ではないという定義をするために、ゴミ箱は(?)どういう状況を表しているのか興味が沸いてました。

 わたしは、捨てられ続けている事のメッセージを受け取り続けるという意味では、児童養護施設をゴミ箱と感じてしまいますが、あくまで主観です。

| レイ@2月うさぎさん | 2007/04/08 10:58 | URL | ≫ EDIT

はじめまして。

「ごみばこに行かないうちに」って強烈なキャッチコピーですね。。。

たしかに育児放棄されて餓死した子供達に関するニュースなどを聞くと
まさにそんな感じですが。。。

赤ちゃんポストによって応急処置として命が救われるにはとても良いことだと思います。
でも、それに伴う様々な制度や教育のシステム作りを議論・制定・議論・運用・・・とやっていかないと
あとあとしっぺ返しを喰らいそうな気がします。

| 2月うさぎ | 2007/04/07 21:46 | URL | ≫ EDIT














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