もし施設の子がいい暮らしをしていたら・・・
Mariaが紹介してくれた「劣等処遇の原則」http://casewk.com/archives/2005/08/post_147.html 。を読んで、数年前夫と話した事を少し思い出した。長くブログを読んでくれる人は「又この話を書くのね」と思うかもしれない、重複するけどご容赦を。たぶんこのブログでは初投稿だから。
その頃はヤフーで、色々と不毛な意見交換をしていた。今はそれなりに意義のある意見交換になっていると思うが、それでも何度も同じ議題が争点になるようで興味深い。
ある日、いつもブログが荒れるので夫に言ってみた。
「家庭生活を知らない、一度も体験した事がないと発信すると雲行きがあやしくなる」
「単に普通に家庭で暮らしたいと言うだけなのに」
すると返ってきた返事は
「そりゃそうだよ『普通』を求めれば当然反感を持たれるよ」と言われた。
養護施設出身者は親がいないのが当たり前、家庭がないのが当たり前、社会的弱者であり続けるのが当たり前、既得な人から援助を受けて生きるのが当たり前、
「そういう当たり前を飛び越して、他の人々と同程度に「持つ権利」を主張すれば、そこへ軋轢が起こるのは仕方ない、がんばるんだね」「普通の家庭の子よりもいい生活を施設の子がしていたら反感持たれて当然」とも言っていた。もう随分前の話だ。
その後、がんばって発信し続けているし彼も応援してくれている。
彼はストレートに本音を語るので、わたしにとっては少ない社会の人々の本音に通じる窓口として大いに勉強させてもらっている。同じ屋根の下に住んでいても、片方は家庭の感覚を身に付けている人だし、わたしは施設出身者だ。
「偏見など無い」と言われるよりも「どうしてそういう偏見を持ってしまうのか」と語り合う方が無駄な時間を過ごさなくてすむと思っている。
という事なので、忌憚なく語っていこうと思う。
| 養護施設にいる間の問題 | 12時20分 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑
そうですね、生活保護世帯もそうですね。Mariaが紹介してくれるリンク先、参考になる記事が多い、助かる。
夫が小さい頃から「あの家はいつもお高くとまって・・・云々」と母親が愚痴っているのを聞いて育ってたそうな。だから、上を見ると悔しいから、下を見て、溜飲を下げているような部分があるようだ。
彼は忌憚無く本音を語るけど、それを正しい意識とするのを当然のように考えたくない。施設を出て初めての社会の窓口ではあるけれど、その意識は本音だとしても正しい意識なのかどうかは、わたしがきちんと境界を持ちたいと思った。
| レイ@下見てくらせ | 2007/03/24 18:31 | URL | ≫ EDIT