「押入れに入って」聞いていたのは聖職者ではない
主題テーマ：「お前の父親」という表現について考える
アリスさんのところでわたしのレスが反映されないので、仕方ないから自分で記事を書いておきます。一瞬だけ血縁母親に引き取られた事がある。それを二度目の施設の施設長は「拉致」に近いと言っていたが・・・。
正式な引取りをせずに、勝手に施設から連れ出す血縁親がいるようだ。それをアリスさんは又誤解して「愛情があるから我慢できずに引き取った」と解釈するかもしれないので釘を刺すつもりで書いておく。
引き取られた記憶も面会に彼女が来ていた記憶も一切ない。拉致された記憶ももちろんない。気付いたら真っ暗闇の押入れの中にいた。人から隠すためか、自分からも見えなくする為か理解できないが・・・。トイレも全て押し入れの中、ごはんも。そして用事がある時だけは連れ出された。
それで、言いたい事というのは、
そのわたしが閉じ込められている押入れに向かって、彼女は「お前の父親にやられたんだ」「だからお前ができた」「おろせなかった」「殺したと思っても這い上がってくる」だの色々と言ってはさめざめと泣いてるようだった。（押入れなので見えない）
その状況については描写はできない人だったので「お前の親父に襲われた、やられた、犯された」とうシンプルな単語だけを延々と流し続けていた。きっと部屋の虚空に向けて言ってたんだろう。こういう人にはカウンセラーが必要だった、聞いてあげる人が必要だったと思うが、当時はそんな時代じゃないので、彼女は夫と離婚もされ、１人で全部抱え込む事になったんだろう。
今、思うことは「お前の父親」という表現だった。何か奇妙だと今は思うが、その時はあまり考えなかった。夫婦とその間に生まれた子どもを含めて家族というなら、単に「父親」というだろうし、「あの人」というだろう。
でも「お前の父親」という言い方は「あの人」という知っている人へ向ける言葉ででもないし、全然心当たりはないが、確実なのは「わたし（レイ）の父親」であるという事と、父親の遺伝子を引き継いでいるのは「お前（レイ）だけだ」という感覚で彼女は語っていたという事。
一言で言うと、わたしは、他人の知らない男から襲われ女性の腹から生まれたという事。だから「お前の父親」という言い方しかできなかったのだ。誰だか彼女は知らないんだから。これは夫婦間とも又違うパターンだ。
アリスさん、そのような血縁親が、生まれ落ちた子どもに愛情を持てると本気で思っているのだろうか。親子の絆は誰にも引き裂く事はできないというのは、親が子に愛情を感じる事ができる夫婦の営みがあってこそのもの。血縁親が知らない男に乱暴されて生まれた子を、血縁だからと愛せるだろうか。
わたしもここまで言わなきゃならないのか？といぶかしみながらも、こういう出生もあるという事とどうしても引き離すべき実親子もいるという事を知っておいて欲しいと思った。だから、実親子をむりに統合しようとしてもうまくいかない事が分かり切っている養育放棄児童も、里親家庭へ繋げてほしいと言ってる。
子どもの生まれ方は千さ万別だ。状況によっては悪魔にも天使にもなる親の状態だ。
わたしはともかく、お前の父はわたしをレイプしたと言われてたんだろう、あの押入れで。そして今何故押入れに隠したかも分かってきた。彼女は語りたかったんだろう、誰かに。聞いて欲しかったんだろう。でも、性的なトラウマを語る時に誰かの姿が見えるのは恐怖。だから押入れに閉じ込めて自分のトラウマを聞かせたのだろう。
それはまるで、カソリックの告解の一場面を望むようでもあり不思議なものだ。だけど彼女は押入れの中に聖職者が隠されているとは思っていない、しかも彼女は罪の赦しの秘蹟を求めているわけではなく、怒りを吐いていただけなのだ。彼女にすればれっきとした被害者だから。
という事で、
施設に入る子の理由によらず、必ず子は親を求め、必ず親はどんな親でも親であり続けるという解釈は狭すぎるとアリスさんに言いたい。修復可能である親子かどうか、そうであっても親を待ち続ける期間を全て児童養護施設だけで育てられるという事が、子どもが家庭で育てられる権利を阻害されていると言いたい。
アリスさんのところでわたしのレスが反映されないので、仕方ないから自分で記事を書いておきます。一瞬だけ血縁母親に引き取られた事がある。それを二度目の施設の施設長は「拉致」に近いと言っていたが・・・。
正式な引取りをせずに、勝手に施設から連れ出す血縁親がいるようだ。それをアリスさんは又誤解して「愛情があるから我慢できずに引き取った」と解釈するかもしれないので釘を刺すつもりで書いておく。
引き取られた記憶も面会に彼女が来ていた記憶も一切ない。拉致された記憶ももちろんない。気付いたら真っ暗闇の押入れの中にいた。人から隠すためか、自分からも見えなくする為か理解できないが・・・。トイレも全て押し入れの中、ごはんも。そして用事がある時だけは連れ出された。
それで、言いたい事というのは、
そのわたしが閉じ込められている押入れに向かって、彼女は「お前の父親にやられたんだ」「だからお前ができた」「おろせなかった」「殺したと思っても這い上がってくる」だの色々と言ってはさめざめと泣いてるようだった。（押入れなので見えない）
その状況については描写はできない人だったので「お前の親父に襲われた、やられた、犯された」とうシンプルな単語だけを延々と流し続けていた。きっと部屋の虚空に向けて言ってたんだろう。こういう人にはカウンセラーが必要だった、聞いてあげる人が必要だったと思うが、当時はそんな時代じゃないので、彼女は夫と離婚もされ、１人で全部抱え込む事になったんだろう。
今、思うことは「お前の父親」という表現だった。何か奇妙だと今は思うが、その時はあまり考えなかった。夫婦とその間に生まれた子どもを含めて家族というなら、単に「父親」というだろうし、「あの人」というだろう。
でも「お前の父親」という言い方は「あの人」という知っている人へ向ける言葉ででもないし、全然心当たりはないが、確実なのは「わたし（レイ）の父親」であるという事と、父親の遺伝子を引き継いでいるのは「お前（レイ）だけだ」という感覚で彼女は語っていたという事。
一言で言うと、わたしは、他人の知らない男から襲われ女性の腹から生まれたという事。だから「お前の父親」という言い方しかできなかったのだ。誰だか彼女は知らないんだから。これは夫婦間とも又違うパターンだ。
アリスさん、そのような血縁親が、生まれ落ちた子どもに愛情を持てると本気で思っているのだろうか。親子の絆は誰にも引き裂く事はできないというのは、親が子に愛情を感じる事ができる夫婦の営みがあってこそのもの。血縁親が知らない男に乱暴されて生まれた子を、血縁だからと愛せるだろうか。
わたしもここまで言わなきゃならないのか？といぶかしみながらも、こういう出生もあるという事とどうしても引き離すべき実親子もいるという事を知っておいて欲しいと思った。だから、実親子をむりに統合しようとしてもうまくいかない事が分かり切っている養育放棄児童も、里親家庭へ繋げてほしいと言ってる。
子どもの生まれ方は千さ万別だ。状況によっては悪魔にも天使にもなる親の状態だ。
わたしはともかく、お前の父はわたしをレイプしたと言われてたんだろう、あの押入れで。そして今何故押入れに隠したかも分かってきた。彼女は語りたかったんだろう、誰かに。聞いて欲しかったんだろう。でも、性的なトラウマを語る時に誰かの姿が見えるのは恐怖。だから押入れに閉じ込めて自分のトラウマを聞かせたのだろう。
それはまるで、カソリックの告解の一場面を望むようでもあり不思議なものだ。だけど彼女は押入れの中に聖職者が隠されているとは思っていない、しかも彼女は罪の赦しの秘蹟を求めているわけではなく、怒りを吐いていただけなのだ。彼女にすればれっきとした被害者だから。
という事で、
施設に入る子の理由によらず、必ず子は親を求め、必ず親はどんな親でも親であり続けるという解釈は狭すぎるとアリスさんに言いたい。修復可能である親子かどうか、そうであっても親を待ち続ける期間を全て児童養護施設だけで育てられるという事が、子どもが家庭で育てられる権利を阻害されていると言いたい。
| 整理中の課題＆記事 | 11時49分 | comments:6 | trackbacks:0 | TOP↑
読んで下さりありがとうございます
養護施設へ入る子で「何も問題がない家庭の子は」いません。問題がある家庭の子だからこそ施設保護が必要なんですが、施設なら受け入れられる子も里親家庭へ行くのには生理的に拒否感が強くなる子＝望まれぬ妊娠などが、ごく普通にあって当然と言い切られるのは理不尽だと思う。
誕生したら生き延びるのは生物として当然で、それを「大きな顔で生きている」というのも、アリスさんがどこかで押し付けられた価値観だと思います。誰が彼女にそんな価値観を押し付けられたのか分からないのですが、わたしのような、生理的には拒否感を持つ人が多くなるような人間を例えにしても、里親家庭へと言い続けたくて書きました。
施設にはわたし程度の子は沢山います。出生を明かせない子ども達は沢山います。
ちびこさん、半分酔っ払って書いた記事ですが読んでくれてありがとう。別の場所でもよろしくね。最近は少し行けなかったけど、又読ませていただきますね。
| レイ＠ちびこさんへ | 2007/03/16 09:17 | URL |