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北方領土ビザなし訪問、実現危ぶまれるなか予定通り実施 入出域手続きで警戒も (2/2ページ)

2010.5.31 18:45
北方領土色丹島のビザなし交流の住民交流会で、日本側の紙芝居を見るロシア人島民ら=5月29日、色丹島穴澗の小中学校(同行記者団撮影)北方領土色丹島のビザなし交流の住民交流会で、日本側の紙芝居を見るロシア人島民ら=5月29日、色丹島穴澗の小中学校(同行記者団撮影)

  ■交流深めたが…「領土返還にどうつながるのか」

 「全体的に友好的な交流が行われた…」。今年度第2陣のビザなし交流について、竹内団長は訪問を終え、四島側住民との交流が順調に深められた点を強調した。

 しかし、同行団員の間からは「サハリンに行った際の国家間の友好ムードと同じ」「領土問題には、ほとんど触れられなかった。交流は深まったが、領土返還にどうつながるのか…」と、今後の交流のあり方を問う声も漏れた。

 今回の訪問は入域手続き問題などでロシアが強硬姿勢を強め、実施自体が危ぶまれるなか行われた。

 外務省は第1陣の国後島訪問に引き続き、「不測の事態が生起する可能性がある」として、同行記者の動画カメラによる取材自粛を要請。同行テレビ局は直前になり、カメラマン1人の乗船をキャンセルし、記者1人だけが参加した。

 入出域手続きは、国後島沖で四島側が日本のチャーター船に乗り込む形で行われたが、訪問団事務局は「手続きに支障が出る可能性がある」として団員に船室で待機するよう指示する警戒ぶりだった。

 5月29日には、従来の対話集会にかわり、領土問題をテーマとしない住民交流会を実施した。ロシア人島民の出席者の約8割は子供で、四島側担当者は冒頭、「(今回は領土問題といった)難しい問題に触れずに、環境などの問題を扱って、いろんな話をしようと決めました」とくぎを刺して交流会を始めた。(同行記者団)

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北方領土色丹島のビザなし交流の住民交流会で、日本側の紙芝居を見るロシア人島民ら=5月29日、色丹島穴澗の小中学校(同行記者団撮影)
北方領土色丹島のビザなし交流の夕食交流会で談笑する訪問団員とロシア人島民=5月30日、色丹島穴澗のレストラン(同行記者団撮影)
北方領土色丹島でのビザなし交流で、ロシア語講習に参加した訪問団員ら=5月29日、色丹島(同行記者団撮影)
北方領土色丹島でのビザなし交流で、歓迎行事でロシア人島民に迎え入れられる訪問団員=5月29日、色丹島(同行記者団撮影)

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