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中国が日本製の粉ミルクを押収 日本の口蹄疫被害拡大で

2010年5月31日19時39分

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 【瀋陽=西村大輔】日本で口蹄疫(こうていえき)の被害が深刻化する中、中国黒竜江省出入境検験検疫局は5月20日、日本から郵送された箱に入っていた日本製の缶入り粉ミルク4個を押収した。5月26日までに押収あるいは郵送元に送り返した日本製の粉ミルクは500個以上にのぼるという。同局のウェブサイトで発表した。

 日本での口蹄疫被害発生を受け、製品の品質管理などを担う中国政府の担当部局は4月30日、全国に通達した公告で、日本からの偶蹄類(ぐうているい)とその関連産品の輸入や手荷物などによる持ち込みを一切禁じ、4月7日以降に日本から発送された産品は押収して廃棄処分することなどを求めた。黒竜江省当局もこの通達を基に対処しているとみられる。

 中国で日本製乳製品の輸入を手がける日系企業の関係者は「乳製品からの感染はありえず、中国政府の対応は過剰だと思う。中国製粉ミルクのメラミン混入事件などを背景に、日本製乳製品の売り上げが伸びていただけに残念だ。禁止措置が長引くようだと心配」と話している。

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口蹄疫
偶蹄類


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