和毅、メキシコで大差判定!14連勝! 

 WBC中米王座につづき2冠を達成した亀田和毅=メキシコ・グアダラハラ(提供・亀田プロモーション)
 WBC中米王座につづき2冠を達成した亀田和毅=メキシコ・グアダラハラ(提供・亀田プロモーション)

 「CABOFEバンタム級タイトルマッチ」(29日、メキシコ・グアダラハラ)

 亀田和毅(18)=東日本協会=がハビエル・ロドリゲス(23)=メキシコ=を3‐0の大差判定で下し、王座奪取に成功した。序盤から左ジャブで主導権を握り、最大8ポイント差をつける圧勝で、WBC中米王座に続いて2冠を達成した。和毅はこれで、デビュー以来の連勝を「14」(11KO)に伸ばした。

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 スピード十分の左ジャブで相手の出ばなをくじいた。強引に攻めることなく丁寧に試合を組み立て、左ジャブで相手の動きを封じ込めた。ダウンシーンこそなかったが、2人のジャッジが98‐92、残る1人が99‐91で和毅を支持する大差の判定で、2本目のベルトを手中にした。

 試合直前に“アクシデント”があった。当初、今タイトル戦はWBC米大陸王座決定戦だった。だがリングに上がる直前にプロモーターが急きょ、WBC傘下のCABOFE(カリブボクシング連盟)タイトル戦とすることを発表。同じ地域タイトル戦には変わりないが、心中は複雑だったという。

 「家族もおれへん中、1人で10ラウンドも戦えて、いい勉強になった。プロ14戦目は貴重な一戦になったと思う。試合当日になってCABOFEタイトルマッチに変更になったけど、これで2冠獲得や」。厳しいアウェーでの戦いを制し、大きな収穫を得た。

 今後は引き続きメキシコを拠点に練習を積み、6月にもプロ15戦目を予定している。「今年はちょっとずつキャリアを積んでいって、自分のボクシングを出来るようにならなあかんな。もっともっともっともっと根性出していかなアカン」。亀田家の“最終兵器”が、ボクシングの本場でさらなる飛躍を遂げる。

(2010年5月31日)

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