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浜村淳氏、サイレント映画の活動弁士に7・10挑戦

 毎日ラジオ「ありがとう浜村淳です」の人気パーソナリティー浜村淳氏(75)が7月10日、大阪・十三の第七藝術劇場でサイレント(無声)映画の活動弁士に挑戦することが5月31日、分かった。

 作品は昭和初期のサイレント時代の「御誂次郎吉格子(おあつらえじろきちこうし)」(1931年、日活太秦)。伊藤大輔監督、大河内伝次郎の日本映画史上の名コンビによる傑作。浜村氏の絶妙の語りと三味線、クラリネット、太鼓の伴奏つきで「聞いて、見る」特別上映会。浜村氏の講演「サイレント映画と活弁」と活動写真上映の2本立てで約80年前にタイムスリップする。また、定評のある浜村話術を“永久保存”するため、活弁の模様をDVDにする構想もある。

 昭和初期の日本映画は火災や地震のためほとんど残っていない。名匠・伊藤監督作品も伝説に残る「忠次旅日記」三部作が断片しか残っておらず、「御誂次郎吉格子」も焼失したとされていた。だが、1975年に大阪・泉大津市の旧家で劇映画、ニュース映画など約50本のフィルムがみつかり、当時、日本映画研究の第一人者だった映画評論家、故・滝沢一氏とスポニチの映画記者がその中から「御誂次郎吉格子」を発見、映画史上の快挙として報道された。

 浜村氏は「映画館は現実とは別世界で、活弁はさらに異次元にお客さんを誘うもの。しゃべりをなりわいとする者には究極の芸ですね」と意気込みを語っている。

[ 2010年6月1日付 ]

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