温首相、上智大で野球　「上海万博に来てください」とＰＲも

上智大学の学生とバッティング練習をする中国の温家宝首相 Photo By 代表撮影

　来日中の中国の温家宝首相（６７）は３１日早朝、都内の代々木公園をジョギングし、すれ違う市民らに気さくに声を掛けたり、一緒に太極拳に興じたほか、近隣の上智大学のグラウンドで野球部員とキャッチボールなどをして交流、日中友好ムードを演出した。

　温首相は午前６時ごろ、程永華駐日大使らとともに代々木公園に到着。前回２００７年に来日した際も同公園でジョギングしており、約３年ぶり。黒いジャージーの上下に白いスニーカー姿の温首相は、すれ違う市民らに手を挙げ笑顔であいさつしながら快走した。

　途中で出会った男女のグループには「上海万博に来てください」とアピール。「一緒に体操しましょう」と女性に声をかけると、４、５人で太極拳を披露。ラジオ体操にも加わった。

　上智大学では、学生６人がキャッチボールの相手を務めた。当初は動きがぎこちなかったが、次第に慣れ、左腕から正確な球を投げ返した。トスバッティングでは黒いバットを手に左打席で力強い打球を打ち返し練習を終了。「野球は久しぶり。ありがとうございました」と笑顔で話した。

　帽子などの記念品を手渡したキャプテンの舟越友彦さん（２２）は「バッティングはほとんどミスがなかった。親しみやすい方で、緊張することはなかった」と話した。

[ 2010年05月31日 11:04 ]