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現役続行より子育て?谷亮子「五輪」語らず

谷亮子(右から2人目)は、仙台のアーケードを練り歩き街の人達と握手する
谷亮子(右から2人目)は、仙台のアーケードを練り歩き街の人達と握手する
Photo By スポニチ

 夏の参院選比例代表に民主党から立候補を予定している五輪女子柔道金メダリストの谷亮子(34)が30日、青森市などで初めての街頭演説を行った。「小沢ガールズ」の目玉候補として、同じく同党の新人女性候補の応援に回り、子育て支援などを訴えた。10日の出馬会見で2012年ロンドン五輪出場を目指すと表明し批判を浴びたためか、演説では現役続行については触れなかった。

 谷は午前中に飛行機で青森入り。同選挙区(改選数1)から出馬予定の元青森朝日放送アナウンサー波多野里奈氏(37)の事務所開きに参加した後、茶色のジャケットに白のパンツ姿で青森駅近くで“第一声”。「ヤワラちゃーん!」と声援が掛かる中、「目標を持って前進していく姿勢で、国のために一生懸命頑張っていきたいと決意しました」と訴えた。

 街頭演説は直前に周辺で告知しただけだが、500人(主催者発表)が詰め掛けた。

 夕方には仙台市に移動。宮城選挙区(改選数2)から出馬予定の介護アドバイザー伊藤弘美氏(35)と市中心部のアーケード街に登場。握手や写真撮影を求められもみくちゃにされながら約500メートルを練り歩き、3カ所で演説。計約1000人(同)が足を止めた。

 関係者によると、谷の演説日程は党本部が設定。波多野氏は1歳の息子がおり谷も2児の母。伊藤氏は介護関連の会社も経営する働く女性。どちらも谷のイメージと合うため、抜群の知名度を生かして同世代の小沢ガールズを応援することで相乗効果を狙ったようだ。

 谷は「子育て真っ最中。働くお母さんとして、一生懸命に知恵と力を発揮していきたい」などと「子育て」「働くママ」をアピール。演説はいずれも2〜3分で、言葉に詰まったり言い直す場面もあった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題や社民党の連立離脱には触れなかった。

 また、現役続行宣言に批判を浴びたためか、「現役続行」や「五輪」についても一切語られなかった。デビュー戦を終えて「みなさんが温かい声をかけてくださるので心強いです」などと感想を述べたが、報道陣から「批判が上がっているが」などと聞かれても、「ありがとうございます」とだけ話し、関係者に囲まれて足早に車に乗り込んだ。

 ≪客寄せパンダの批判も…≫谷の演説を聞いていた青森市の会社員男性(45)は「一つのことをあれだけ極めた人だから、政界でも何かを成し遂げてくれると思う」と期待。一方、青森県鶴田町の飲食店経営の男性(62)は「客寄せパンダという気がする。柔道を引退するのなら分かるが、両立できるのか」と指摘。仙台市の無職の女性(55)は「話を聞いても政策が伝わってこない。政治家になって何ができるのか」と冷ややかに話した。

 ≪6・12は福井へ≫谷は今後も同党新人候補の応援をしながら選挙活動を行う。関係者によると、6月12日に福井選挙区(改選数1)から出馬予定の元県連副代表の井ノ部航太氏(35)、同19日には埼玉選挙区(同3)から出馬予定の元中東調査会上席研究員の大野元裕氏(46)らとともに街頭演説を予定している。また、選挙事務所の準備も進んでいる。すでに都内に部屋を確保しており、公示後に事務所開きする予定だ。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年05月31日 ]

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