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宮城の県産品を紹介するサイト 「杜印良品」開設

2010.5.21 02:40

 仙台市内の男女4人が厳選した県産の衣料品や工芸品を紹介する販売サイト「杜印良品」(http://www.mori−brand.net/)が開設された。生産者のこだわりをインタビュー記事で紹介し、ブランド力アップにつなげるのが特長。関係者は「品質は素晴らしいのに、消費者にアピールできていない商品も多い。サイトを通じて販路を広げてもらえれば」と期待を込める。

 「杜印良品」を立ち上げたのは、イベント企画会社経営の若生智勝さん(30)やポスター販売店経営の庄司みゆきさん(40)、インターネット新聞記者の菊地正宏さん(34)、ウェブデザイナーの田中舘一久さん(31)の4人。

 「大好きな仙台を全国、世界にアピールできないかと考えているうちに、工芸品の職人などから相談を受けたのがきっかけ。彼らは物作りのプロだけど、商品をどうアピールすればいいか悩んでいた。商品にエピソードやヒストリーが加われば、強みになる」と、代表の庄司さんは話す。

 単なる商品紹介ではなく、菊地さんが生産者を取材し、インタビュー記事を添える。生産者からは販売手数料を受け取る。

 第1弾は、栗原市栗駒の縫製会社「シーエルファクトリー」(狩野芳徳社長)が製造、販売する「キャノライン・ジーンズ」。狩野社長の実家が大手メーカーのジーンズを製造している経験を生かし、デザインから型紙作り、裁断、縫製まですべてオリジナルにこだわる。

 今回は杜印良品向けに、国産オーガニックコットンの厚さ14オンスの生地を取り寄せ、新たな縫製方法に挑戦。杜印良品のロゴを縫いつけた。限定300本で、価格は格安ジーンズが流通する中では破格の2万9400円。注文を受けてから製造し、地元産の木箱に入れて届ける。

 同社は仙台市内の百貨店に直営店を持つが、狩野社長は「こだわりの逸品として紹介されればブランドに箔がつくし、ジーンズに興味がない人にも、商品を見てもらえる。それだけに自分たちのこだわりを詰め込んだジーンズにしたかった」と打ち明ける。

 サイトには順次、商品を追加していく。庄司さんは「工芸品は本来日用品として使われていたのに、生活からかけ離れた存在になってしまっている。サイトの認知度が上がれば、ブランド力もさらに向上する。生産者と消費者の橋渡しになりたい」と話している。

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