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【虐待はどんな傷を残すのか】(5)慢性トラウマ、脳に影響 性的虐待の8割に解離性障害「今、手を打たねば」 (2/3ページ)

2010.5.26 18:00
このニュースのトピックス児童虐待を考える
虐待を受けた子供が入院する病棟の「コントロールルーム」。ぬいぐるみなどに向かって怒り、泣くことで感情を表に出し、コントロールする練習をする=愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センター虐待を受けた子供が入院する病棟の「コントロールルーム」。ぬいぐるみなどに向かって怒り、泣くことで感情を表に出し、コントロールする練習をする=愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センター

医療的ケア必要

 虐待には日常生活の常識をわずかに逸脱した軽度なものから、子供の生命に危険を及ぼす重大なものまで幅がある。すべての虐待が慢性的なトラウマに至るとは限らない。

 それでも、杉山さんは「現実には虐待を受けた子供の8割に何らかの医療的ケアが必要だ。現在、虐待の対応は児童相談所や福祉機関が中心で、医療体制は遅れている。専門的に治療する態勢を早急に整える必要がある」と指摘する。

 その意味で、杉山さんが懸念するのは性的虐待だという。国の統計では年間4万件の虐待のうち3%にすぎないが、センターでは17%に上っている。さらに、性的虐待で受診した3〜18歳の男女158人の84%が解離性障害と診断された。杉山さんは「遠からず性的虐待の問題が噴出するだろう。今、手を打たねば収拾がつかなくなる」と話す。

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虐待を受けた子供が入院する病棟の「コントロールルーム」。ぬいぐるみなどに向かって怒り、泣くことで感情を表に出し、コントロールする練習をする=愛知県大府市のあいち小児保健医療総合センター

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