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支持率低下で参院選に危機感…鳩山首相辞任か

進退などについて記者の質問に答える鳩山首相
進退などについて記者の質問に答える鳩山首相
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 民主党の参院執行部は鳩山内閣や党支持率の低落を受け、夏の参院選前の鳩山由紀夫首相の辞任もやむを得ないとの判断を固めた。小沢一郎幹事長とともに輿石東参院議員会長が31日、鳩山首相に会い、参院選情勢が厳しいとの認識を伝えた。事実上の「退陣勧告」との見方もあり、一両日中にも最終判断する見通し。政権離脱した社民党も内閣不信任決議案などへの賛成を決め、首相退陣への圧力は党内外から強まり、緊張が高まっている。

 共同通信社の19・1%など、各種世論調査で内閣支持率が危険水準とされる20%を下回った鳩山内閣。民主党の高嶋良充筆頭副幹事長は31日午後、参院選改選組の同党議員から首相辞任を求める声が「圧倒的に寄せられている」と記者団に表明した。高嶋氏は参院の有力議員で、小沢幹事長にも近い立場。「非常に深刻な事態に陥っている。改選組からは悲痛な声が寄せられている」と強調。参院側の首相辞任論を受けた今後の対応に関し「党と政府の最高責任者である鳩山首相の決断にかかっている」と、自発的な辞任への期待をにじませた。

 これを受け、小沢氏と輿石氏が国会内で首相と会談。党幹部によると、この席で輿石氏が参院選に向け厳しい情勢であるとの党内の声を伝えたという。党内では参院執行部からの「退陣勧告」と受け止められている。

 しかし、首相は「私自身迷惑をかけていることは理解しているが、国民のために働かせていただきたい」と続投を表明。両氏との会談についても「厳しい局面だが、国家国民のため3人で力を合わせて頑張ろうという打ち合わせだ」と述べ、続投は確認されたと主張した。これに対し、輿石氏は「何も決まらない」と記者団に語り、食い違いを見せた。

 小沢氏も、今後の政権運営について表明する予定だった午後5時からの定例会見を、1日に急きょ延期。1日にも3氏で再会談し、首相とともに小沢氏の進退についても最終判断するとみられる。党役員会では対応を小沢氏に一任した。

 改選組から退陣論が強まった背景には「鳩山首相では参院選で勝負にならない」という切実な叫びに加え、社民党切りは国会対応、選挙対策上から回避すべきだと再三進言したにもかかわらず、首相が聞き入れなかった不満がある。

 社民党は国対役員会で内閣不信任決議案や首相問責決議案が提出された場合は賛成する方針で一致。又市征治副党首はBSフジの番組で民主党との選挙協力について「鳩山由紀夫首相の辞任が前提だ」との認識を表明し、一両日中にも退陣するとの見通しを示した。

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