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阪神への熱い思い残していた…阿久さんが応援歌

1992年に作詞した「野球狂〜拝啓タイガース様〜」が発売されることになった阿久悠さん
1992年に作詞した「野球狂〜拝啓タイガース様〜」が発売されることになった阿久悠さん
Photo By 提供写真

 数々のヒット曲を生み出し、2007年8月1日に70歳で他界した作詞家で作家の阿久悠さんが阪神タイガースの応援歌を書き残していたことが分かった。虎党として知られる阿久さんが1992年に多夢星人のペンネームで書いた「野球狂〜拝啓タイガース様〜」で、このほどサンプラザ中野くんの歌でレコーディングが行われた。近日中に発表される。発売日、発売元は未定。

 幻の虎ソングが甦る。「野球狂〜拝啓タイガース様〜」は、もともとは1992年に発表されるはずだった。作曲家・山崎一稔氏が同じ虎党の阿久さんに作詞を依頼したところ快諾。デモテープまで完成したが、諸事情により、お蔵入りとなった。今回は阿久悠プロジェクトのプロデューサーでもある山崎氏が阿久さんとの約束を果たそうと計画を進め、ようやく日の目を見ることとなった。

 阿久さんは野球とのかかわりは深い。1979年に小説「瀬戸内少年野球団」を発表。84年には映画化もされた。79年から2006年まではスポニチ紙面で夏の甲子園の出場校や選手を題材とした「甲子園の詩」を連載し、多くの高校野球ファンに愛された。プロ野球では虎党として知られていた。97年2月から7月までスポニチで阪神を題材にしたSF野球小説「平成球心蔵」を連載。作詞家としても、選抜高校野球の大会歌「今ありて」などを手がけた。

 今回の発表に際しては豪華なメンバーが集結した。歌は「阪神ファンになって40年くらい」というサンプラザ中野くんが担当。編曲も虎党で先日、悪性リンパ腫の治療のため休養を発表したロックバンド「SOPHIA」の都啓一が手掛ける。

 5月28〜29日にレコーディングに臨んだサンプラザ中野くんは感慨深げにコメントした。「この歌の話が来たときは『ありがたい、きたあ!』と思いましたね。歌っていて、阪神ファンの顔が浮かんできて泣きそうになりました。勝ったときは六甲おろしでしょうが、負けた時はこの歌ですかね。大阪の橋下知事は大学の後輩ですし、この歌を応援してもらって大阪が盛り上がるとうれしいです」

 甲子園でおなじみの「六甲おろし」に続く、タイガース・ファンの愛歌になるかもしれない。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2010年06月01日 ]

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