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【口蹄疫 養豚場からの投稿(6)】殺処分にあたって、赤松農水大臣は物理的に不可能な要求をしました…

【宮崎県川南町の養豚場からのメール報告(6) 5/31】

みなさん、お久しぶりかと思います。口蹄疫発症44例目農家の丸一です。
以前に最後のメールと言いながら、またメールさせていただきます。

5/30 再び、宮崎県に赤松農水省大臣が来県し、宮崎県知事と口蹄疫の現状について話し合われました。
現在の口蹄疫発生で殺処分対象の家畜は約16万頭に及び、殺処分され埋却完了が終わったのは、全体の約66%です。
残りの6万頭近い家畜を、殺処分するにあたって、赤松農水省大臣は、「来週中に終わるように、1日に1万頭殺処分を目標にてください 」
と、物理的に不可能な要求をしてました。未だに、現状が把握していないのだなと唖然と致しました。
なぜ、不可能なのか。普通に考えれば分かりそうなことだと思います。

まず、1万頭分を埋却できる穴を掘らなければなりません、その穴を掘るのにどのくらい時間がかかるのでしょう?
私の家で例にあげれば、幅6m 深4m 長約40mの穴を掘るのに2日かかりました、この大きさで1000~1500頭分ではないでしょうか。
この時点で、1万頭分の穴を掘るのに約十倍の20日間かかります。重機1台での作業効率ですので、数台入れればまだ短縮はできるとは思いますが
1カ所に全ての家畜は集中していません。対象家畜を1カ所に集めて、殺処分し埋却する等すればまた短縮はできるとは思いますが、その集合地点
までの運搬時間は?運搬車両に積み込む時間は?といった少し考えれば様々な問題点が出てきて、1日に1万頭の殺処分は不可能と判断できます。

私は父や母に言う 「大臣とか官僚とかになる人って、勉強ばっかりしてきて大学出て頭のいい人なのに、なんでこんなに馬鹿な発言しかできないの?」
と、父や母は笑います。

どうでしょうかみなさん、私の考えがおかしいのでしょうか?学のない者が難癖つけて批判しているだけなのでしょうか?

また、口蹄疫発生地点から、半径0~10km圏内をワクチン接種対象とし全頭殺処分 10~20km圏内を緩和地帯としその地域にいる牛・豚などの家畜を全頭を早期出荷とし
家畜の居ない空白地帯を作るといった、対策が打ち出されましたが。
5/30現在、ワクチン接種対象は、ほぼ全頭接種完了しましたが、未だに緩和地帯からは出荷されずにいます。

そんな中、ワクチン接種した家畜の補償額が決まった農場から殺処分すると発表がありました。
ここでも、少しおかしいと思いました。

まず、理解していただきたいのが、口蹄疫のワクチンです。ワクチンと聞けば一般では病気を治す治療薬でしょうが、こと口蹄疫に関しては違い、ウィルスを出す量を
抑えるだけの効力しかなく口蹄疫には感染をします、また効果が出る期間は2~3週間と長く、70%の効き目しかないそうで30%の確率で口蹄疫が発症してしまう家畜も
いるのです。ですので、ワクチン接種した家畜も全て殺処分されます。

蔓延防止のためにワクチン接種した家畜、いわばこれは防波堤の役割をするためのものではないでしょうか?
ワクチン接種家畜の防波堤を残しつつ、口蹄疫発生農場の家畜及び、緩和地帯の家畜を処理していき、最後にワクチン接種の家畜を処理していく、これが正しい順序では?
と思います。

緩和地帯の家畜もまだ出荷されない状況で、もし防波堤の役割を担うワクチン接種対象の家畜が居なくなれば、どうなるでしょうか?
やはり、私の考えがおかしいのでしょうか?もう何が正しくて何が違うのか分かりません。

最後に、緩和地帯の対象家畜は牛1万6500頭 豚3万1800頭、食肉加工工場は日向市にある南日本ハムと都農にあるミヤチク工場だけで、南日本ハムには豚加工ラインしかなく
日に800頭前後の処理が可能で、ミヤチクには豚820頭 牛60頭の加工ラインがあります。

2社を合わせれば、豚は1日に1600頭の処理が可能で、対象の豚の処理は20日程度で終わることでしょう。ですが、牛はどうでしょうか、加工ラインをもつ工場はミヤチクしかなく
それも、1日に60頭の処理しかできません。
対象1万6500頭の処理にかかる日数は、電卓でもはじけばすぐに出ます、約9ヶ月…


また、早期出荷と言うことでまだ子豚や子牛も出荷されますが、食肉処理工場では食肉用の家畜以外はと殺できない法律があります。

様々な問題点が浮き彫りになる政府の対策。
どうなってしまうのでしょうか。

5/31 防衛省の副大臣が新富町にある新田原航空自衛隊基地の所有する土地を埋却地として、住民の要望があれば、提供すると発言しましたが…
こんな状況なら、住民からの要望を待つのではなく先に埋却地として所有地を提供し、そのあとに住民が埋却地として使うかどうかを決めるのが
普通なのでは?それが正しい政府の迅速な対応なのでは?

迅速な対応が、鈍足な対応にしか聞こえません。

現場を未だ知らずに発言する対策本部のトップ、その発言に右往左往され難航する現場

口蹄疫の発生が止まらない現状
どうなるのでしょうか宮崎は…

2010年5月31日

口蹄疫発生44例目農家 丸一 隆

2010/05/31 21:33

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コメント

どう読んでも日本人ではありませんね・・。
あやしすぎる。
ひっかかりませんように・・。

投稿者 匿名 : 2010年06月01日 08:39

丸一 隆 様 

この度の被害、心よりお見舞い申し上げます。
また、貴重な情報提供に御礼申し上げます。

さて、赤松が不可能な要求をした、とのことですが、困ったものです。
防疫の基本方針が現実的なものでないことが感染拡大の原因ですが、現政権は、殺処分方式の有効性を検証もせずに、闇雲に、区域の家畜を皆殺しにして感染拡大を防止する方法に固執しています。


発生後2月以上経過しています。口蹄疫と確認されてからでも40日以上経過しています。
今、殺して何処の家畜を守るのでしょうか?
また、疑似患畜にワクチン接種せずに放置しています。ブタであれば、発病後10日程度でウイルス排出は止まるのでは?
疑似患畜とされた時点で感染していたとしたなら既にウイルスを排出しなくなっているであろう時点まで放置して、今更殺処分にしてどの様な効果を期待しているのでしょうか?


ワクチンの件ですが、不活化ワクチンであり、研究開発がなおざりにされていますから、感染防御効果は確実ではないでしょう。
それにしても、接種後の発症が多いように思えます。
仰るような状況であれば、ワクチンの型が適合していないのではないでしょうか。
また、適切なワクチンの備蓄がなく、輸入もされていないのではないでしょうか?


要するに、殺処分に頼り、ウイルス接種対策を怠っていたのではないでしょうか?
生産者の立場で、ウイルスの備蓄と接種に関して、ワクチンのタイプ、ウイルスの型との適合状況を詳しく問いただした方が良いと思います。


搬出制限区域の家畜を早期出荷するのは大変危険だと思います。
移動制限区域と搬出制限区域の線引きは確固とした根拠がある訳ではないので、ワクチンも接種せずに2か月も放置されてきた家畜の感染の危険性は、移動制限区域の家畜と大差ないと思います。

仮に感染しているなら、食肉加工の現場を汚染し、他の家畜への感染拡大の危険性を増します。
移動制限区域の家畜の殺処分と合致しない方策です。経営上の財政問題がネックですが、数ヶ月間封鎖して経過観察が妥当ではないでしょうか?

投稿者 hansensyounen : 2010年06月01日 09:12


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