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【郵政法案衆院通過】慣例崩す強行採決、審議わずか6時間 野党の訴えことごとく無視… (1/2ページ)
このニュースのトピックス:日本郵政
5月28日の衆院総務委員会で郵政改革法案の採決を強行した与党は31日、野党との協議を拒否して衆院本会議も強行、法案を衆院通過させた。「数の論理」で強引に国会日程を推し進める民主党執行部、これを追認した同党出身の横路孝弘衆院議長。半世紀にわたる国会の慣例を崩したことは、民主党がうたってきた議会制民主主義を踏みにじったに等しい。8カ月前にやっと奪った政権の「力」を振りかざしたツケは参院選に重くのしかかることになる。(今堀守通)
「冒頭、横路議長に一言申し上げる」
31日深夜に議事が始まった郵政改革法案。自民党の小泉進次郎氏は反対討論に精一杯の皮肉を込めた。
「与党にすり寄った議長の振る舞いは議長の権威をおとしめるものだ。これ以上『横道』にそれず、中立公平に振る舞ってほしい」
野党は31日朝から民主党の山岡賢次国対委員長と横路氏に振り回された。
自民党の川崎二郎国対委員長は山岡氏と会談し、郵政法案の審議を委員会に差し戻すよう求めたが、山岡氏は耳を貸さず、31日中の衆院通過を通告。自民、公明、共産、みんなの野党4党国対委員長は続いて横路氏に本会議の延期を申し入れると、横路氏は「正当な手続きは踏んでいる」と言い、目の前で開会のベルを鳴らした。