木瀬→北の湖部屋で引っ越し作業大わらわ

白い布で覆われた木瀬部屋の看板 Photo By スポニチ

　日本相撲協会は３１日、転売禁止の維持員席で暴力団関係者が観戦していた問題で出羽海一門預かりとなった木瀬部屋の力士ら３１人が、北の湖部屋に転属したと発表した。

　同日、木瀬親方（元幕内・肥後ノ海）と北の湖親方（元横綱）がそろって協会を訪れ「木瀬部屋一同預かり願い届」を協会に提出し、理事全員に報告された。木瀬部屋から移籍する力士は２７人で、北の湖部屋は角界１位の力士４６人（夏場所番付）を抱える大所帯となる。

　墨田区立川の木瀬部屋から江東区清澄の北の湖部屋まで約１キロ。この日、両部屋の力士は荷造りなどの作業に追われた。北の湖部屋では木瀬部屋の力士らの住む場所を確保するため、荷物置き場だった部屋を整理。この日再開予定だった朝稽古も中止して作業に没頭した。木瀬部屋の建物は今後、木瀬親方の住まいとして残されるが、部屋の看板は白い布で覆われ、力士らが約８時間かけて自分の荷物を整理した。

　北の湖親方は「人数が多くなっても、いろんな形で稽古できる。２、３日後には（稽古を）やりたい」と話し、北の湖部屋の部屋付き親方となる木瀬親方は「一から勉強していきたい」と決意表明した。早ければ引っ越し作業が終わる２日にも“新・北の湖部屋”がスタートする。

[ 2010年06月01日 ]