とみしょうや辺野古スペシャル★連載もの
【第11回】
〜2004.11.16.
EMERGENCY!!


NEW!!
辺野古
国の作業船現場海域に入る


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名護市辺野古へのヘリ基地建設で国は建設現場となる海底の地質調査にきょう着手する予定で機材を積んだ作業船が現場の海域に入りました。

反対派は徹底抗戦の構えです。

那覇防衛施設局はきょう、海底の地質を調べるボーリング調査のため、辺野古の海に機材を設置することを明らかにしました。漁港からは遠くにクレーンを備えた作業船が見えます。辺野古ではけさ5時ごろから反対派の人たちが集まり、いよいよボーリングが始まると緊迫感に包まれました。

命を守る会金城祐治代表「動揺じゃなくて気分が高まっているから何をしゃべっていいか分からない、ごめんなさい」
テントで声をかける平和市民連絡会平良夏芽さん「皆さんはこのテントを守り抜いてください、そして思いを、エネルギーを届けてください」

反対派は何としてもボーリングを阻止すると、意思を確かめ合いました。また、抗議のカヌーはこれまでで最大動員の22艇を用意し、出発前に辺野古のお年よりたちが、無事を願って海に祈りをささげました。

先ほど反対派はやぐらを載せた作業船の建設予定地入りを阻止しようと、4隻の船を沖へと進めました。今後、海上では作業船と衝突する事も懸念されます。

緊迫
辺野古調査を徹底阻止の構え


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辺野古の港に座りこみ、海上でも抗議船を出して国の行動を監視してきた基地建設反対派。しかし、海底に穴を開ける国の調査はもはや時間の問題となり、200日を越えて行動してきた住民や市民団体のいる辺野古はきょう、緊迫した空気に包まれました。謝花記者のリポートです。

国は、辺野古の海底の地質を調べるボーリング調査用のやぐらや機材を、きのうまでに中城湾港で2隻の台船に積みこみ、辺野古の海に向う準備を終えました。

こうした動きに、反対派は、早朝から船やカヌー14艇とともに待機し、「台船を辺野古の海に入れない」と警戒しました。

カヌーで抗議する女性「命を張るなんて言いますけれども、命なんて落としちゃいけない。ああいう若い子たちがいっぱい来てくれますけれども何とか早く止めてほしい。ここのこんな美しい海をつぶすということがそもそも間違っていることだと思っておりますので」

反対派は、9月に、国が海底調査のため辺野古の海に入ってから、連日海上で抗議行動を展開、時には船が接触する、危険な状況もありました。しかし国は着々と、ボーリングを予定している63ヵ所のうち、28ヵ所の事前調査を終え、きょうにもやぐらを設置すると見られました。しかし国は、反対派との衝突を避けたのか、やぐらを載せた台船は、まだ辺野古に向う動きを見せていません。

(国の動きに緊急会見を行う反対派)平和市民連絡会・平良夏芽さん「さらに大きな力で私たちに迫ってくると思いますが、私たちの命を守っていく、その思いはどんな巨大な機材にも負けないつもりです」

国は、衝突を避けて、夜間にボーリング機材を辺野古に移し、あす朝にもボーリングに着手すると見られますが、反対派は何としても阻止する構えで、海上での激しい衝突が懸念されます。

体張り「海を守る」 住民悲壮な決意

 米軍普天間飛行場代替施設建設に向けた海底掘削作業の準備に着手した16日午前、名護市辺野古では、陸上と海上から抗議の声が上がった。

 住民や市民団体が座り込みを始めて211日目。
ついに始まった那覇防衛施設局の掘削作業に、辺野古漁港では200人以上が「辺野古の海を守るぞ」と拳を突き上げた。沖合では、現場へ向かうクレーン船に対して抗議船2隻が決死の抗議行動を繰り広げた。

 辺野古漁港には、普段より多い200人以上が駆けつけ、那覇防衛施設局の調査に怒りをぶつけた。座り込みのテント小屋に集まった市民団体や住民らは海上に向かって、「作業船は帰れ」「ボーリング調査させないぞ」と拳を振り上げた。
<中略>

 命を守る会代表の金城祐治さんは「気持ちが高ぶってほとんど眠れなかった。カヌー隊の海上抗議は歴史の一ページになるだろう。無謀なことをしてまで阻止しなければならない気持ちを全国の人にも考えてもらいたい」と悲壮な表情で語っていた。
<中略>
  調査を監視するカヌー隊は22艇、28人が出艇の態勢を整え、うち十数艇が午後1時前、沖へと向かった。メンバーたちは午前6時ごろからウエットスーツに着替えて準備。海岸では、辺野古のお年寄りらがカヌー隊の無事を願って祈りをささげた。


掘削用資材を搬送/辺野古沖ボーリング
反対派が阻止行動



 米軍普天間飛行場代替施設建設に伴う名護市辺野古沖のボーリング地質調査で、海底掘削のための作業用足場の資材を積載したクレーン船など三隻が十六日早朝、沖縄市の中城湾港から辺野古北側の大浦湾に向け、出港した。午後一時現在、大浦湾付近を航行している。

那覇防衛施設局は気象状況などを見極めた上で、同日中に足場の組み立ての準備作業に入る予定。

建設反対派は「環境破壊の始まりだ」と反発を強め、最大動員態勢で阻止行動を展開。
第十一管区海上保安本部の巡視艇も付近海域に出動し、辺野古は再度緊迫した局面を迎えた。

 海底に直接手を加える掘削作業に移行することから、国の天然記念物ジュゴンの生態や自然環境への影響を懸念する建設反対派は強く抗議。九月九日のボーリング地質調査の着手以降、ピークとなる約百人が阻止行動に加わった。

 資材を積んだクレーン船など三隻は同日午前六時ごろ、中城湾港を出港。伊計島付近では、反対派の抗議船とみられる二隻がクレーン船の進路をふさぐ場面も見られた。

 クレーン船は大浦湾で作業が安全に行えるかどうかを判断の上、足場の組み立ての準備作業を行う予定だが、沖縄本島周辺海域は波浪注意報が発令中で、反対派の海上阻止行動も活発化しており、難航が予想される。

 施設局は作業用足場を数日間かけて組み立てた後、辺野古沖で順次ボーリング予定の六十三カ所で直径十一―十四センチ、平均二十五メートルの穴を開ける海底掘削に着手し、地盤の強度などのデータを収集する。掘削作業には一カ所に付き、二―四週間を見込んでいる。

 海象調査も併せて実施し、施設局は来年三月末までに六十三カ所すべての掘削を完了させたい意向。

 ボーリング調査の作業用足場は、水深四メートル未満の海域用の「単管足場」、水深四―二五メートル未満で使う「スパット台船」、水深二五メートル以上で使う「固定ブイやぐら」の三種類。この日は最大高さ約五十メートルの「固定ブイやぐら」が海上運搬された。

 施設局は九月九日の地質調査開始後、六十三カ所のうち、これまでに潜水による海底状況確認を五十八カ所、不発弾などを確認する磁気探査を二十七カ所で完了。ジュゴンの食み跡調査も実施し、海底掘削に向けた準備作業を進めてきた。


11月15日の辺野古のようす
写真は【ジュゴンの家】サイトから転載
am6:00

まだ暗いうちから集まったカヌー隊のひとたち。
am10:00頃まで緊張がつづく。
14日の那覇市長選に「基地反対」を主張して出馬、惜しくも敗れてしまった高里鈴代さん。
激励にかけつける。

「辺野古は沖縄の基地問題の中心地。那覇でも抗議に参加するよう呼びかけたい」
出動準備ばんたんのカヌーたち。

この日は国の調査船は現れず、
海には出ませんでした。
pm1:00

ヘリ基地反対協と命を守る会の緊急会見。

平和市民連絡会・平良夏芽さん
「さらに大きな力で私たちに迫ってくると思いますが、私たちの命を守っていく、その思いはどんな巨大な機材にも負けないつもりです」
新しい阻止船!
船まるごと1隻のビッグ・カンパ★

進水式が行われました。

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