家族写真のアルバムなどを川に捨てたとして、奈良県警は28日、大阪府高槻市の無職の男(21)を廃棄物処理法違反の疑いで逮捕したと発表した。男は両親と3人暮らしで仕事に就いた経験はなく、「家族との思い出を捨て、新しくやり直したかった」と話しているという。
吉野署によると、男は21日午後9時ごろ、自宅から持ち出したアルバムや年賀状、音楽CD、家族旅行を撮影したビデオテープなど計約70キロ分を奈良県川上村の伯母谷(おばだに)川に捨てた疑いがある。
通りかかった人から22日に通報があり、年賀状のあて名から男が浮上した。川上村は、男が中学生の頃に父親に連れてきてもらった思い出の場所という。27日にもアルバムなど約100キロ分が現場付近に投棄されているのが見つかっており、同署は男が再び捨てにきたとみている。