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親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方



トマス ゴードン, Thomas Gordon, 近藤 千恵 / 大和書房(1998/10)
Amazonランキング:16792位
Amazonおすすめ度:
この本だけで十分
機能不全家族で育った方に読んで欲しい
コーチングの基本原理が理解できた



BOOKデータベースより

「親業」とはつまり、子育てのことである。それをあえて親業としたのは、従来の子育てのなかでは、「子供がいかに育つか」と、子供のほうにばかり重点がおかれていたのに対し、本書では、「子供が育つ上で親がいかに関わるか」という親の側に焦点を当てて子育てを見直すところに、ひとつの大きな特徴があるからである。

目次:

親業にも訓練がいる―二千年前と同じでよいか
親も人の子、神様ではない―権威主義に代わる方法
「親になんて話せない」か―心の扉を開くことば
能動的な聞き方の実際―具体例と応用
子供が受け入れる話し方―相手に考えさせる
「わたしメッセージ」を使う―率直な感情表現の仕方
避けられない親子の対立―どちらが勝つべきか
親の権威について―必要かつ正当か
対立を解く「勝負なし」法―第三の方法
「勝負なし」法への親の懸念―親の立場は弱まらない〔ほか〕


親業コミュニケーション・フォーラム
親業コミュニケーション・フォーラム>親業の歴史

引用

アメリカからやってきたコミュニケーショントレーニング

 1962年、アメリカの臨床心理学者、トマス・ゴードン博士が、親子間の人間関係改善のため、カウンセリング・発達心理学・行動心理学の理論に裏付けされたコミュニケーション法を、親の教育用プログラムにして教えたことがきっかけとなり「親業訓練(Parent Effectiveness Training)」が始まりました。

 1970年に開催されたホワイトハウスの児童に関する会議における報告書で、「親業訓練(P.E.T.)」は「家族崩壊を防止する新しいモデル」として推薦されました。

 1975年には全米60万人以上が受講し、「全国的な運動(ニューヨーク・タイムズ紙)」と評されるようになり、ニューヨーク州その他で教員免許の正式な単位 のひとつに加えられました。

 ゴードン博士はGTI(ゴードン・トレーニング・インターナショナル)の創始者として、平和な人間関係づくりのための効果的なコミュニケーションについて研究されました。そして、その功績によって、1997年から1999年まで、毎年ノーベル平和賞にノミネートされました。

 また、ゴードン博士は、アメリカ心理学財団から1999年度のゴールドメダルを受賞しました。この賞は、毎年1回、心理学を公共の利益に役立てることに長年貢献したアメリカ人心理学者2名に与えられるものです。


第1回全国里親研究協議会報告書(H16年10月9日)
特別分科会「アメリカの里親事情を学ぼう」


親業についての質疑応答、引用文(テキスト起こし)

応答している人

ヘネシー・澄子氏 

社会福祉学博士 臨床ソーシャルワーカー 
横浜生まれ 東京外語大学仏語科卒業後 ベルギーとアメリカに留学 
コロラド州デンバー大学にて博士号 
昭和49年アジア太平洋人精神保健センター設立、所長として活躍 
平成12年より東京福祉大学 実習担当主任教授 
平成16年帰米 コロラド州オーロラ市在住

コーラ・ホワイト氏 

アメリカ合衆国ウィスコンシン州マジソン在住 地域の民間児童相談所を主催
パートナー・イン・フォスターケア法人理事長
全米で数々の賞を受賞するとても有名な期間である
         
1993年〜1997年 全米里親会会長
1998年〜2001年 国際里親養育機構副会長
来年はウィスコンシン州マジソンで国際里親養育機構の大会が
開催される予定であり、それに向けて準備を進めている     

質問者

高知の里親の○○と申します。裁判所の命令で親権が停止された場合のですね、実親が介在しなければならないというような具体的な例があればあれば教えてください。それで6ヵ月ごとの審査をとおっしゃってましたけれども、それで足りるのかどうという事と、もう1つは法的な里親さんの権限をこれも含めてお願いいたします。

ヘネシー

最初に親権の停止があって、剥奪じゃないんですよね。親権を返してくれるんですけれども、親権を返すまでの六ヶ月間を何をしなければならないかという事をコーラさんにお聞きしますね。

コーラ

親の親権が一応停止されて、それで子どもは里親さんの所へ行っていますよね、その期間、親は、まず親業の勉強をしなきゃいけないんです。その親業というのは、ちゃんと自分もセラピーを受けて治療を受けて、そして子どもをぶたないような環境を・・・というのは、わたしのセンターでも随分やったんです。

けれども、怒りの管理という勉強があります。

32週間のね。その怒りをどういう風に管理するか、そういう勉強とか学校に行かなきゃならない。それに大して親がちゃんと同意しなきゃならないとか、色々な親としての規則というものを学ばせます。

例えば麻薬や、それからアルコール依存症の親御さんたちは、麻薬治療、それからアルコール治療に必ず行かなければいけない事も命令されます。

子どもに一週間に一回は必ず会いに行く。とか、それから又は一週間に1回必ず子どもに電話をするとかいう事を約束させられます。

6ヵ月経たない前に呼び出しと、聞き取りがある時もあるんですよね。親御さんが非常に進歩している時にはもっと早く裁判所で親御さんの進歩を見る時があります。そうして、その時に必ず出席しなくてはいけない。

社会福祉士がそういう色んな計画を立てているんですけれども、それ以上に何か他にも計画があるかもしれません。たとえば、失職している親御さんには必ず就職を。何ヶ月以内に就職できるようにするとか、色々そういうような事が入ってきます。

親御さんはそういう親業の勉強というものをやって、最初は非常にうまくいっても何ヶ月も続かない時がありますよね、それでもうこれは自分には無理だという時があります。もしかしたら、親に里親さんの所にいる子どもの養育費を払わせる時もあります。親がちゃんと命令に従わなかった場合は1年経ちますと親権が停止じゃなくて剥奪されます。

親が一生懸命治ろうとしても18ヵ月以内に治らなかった場合には完全に剥奪されます。そういう時には今度は、養子縁組の方の社会福祉司の仕事になります。

|  わたしの本棚 つんどくリスト | 00時57分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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