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施設で「先生」と呼ばされると里親の事も同じ様に呼んでしまう?

 前回わたしは、養護施設の職員をお兄さんと呼ぶ事について記事を書いたが、先生と呼ぶ事も、様々な影響を家庭にもたらすようだと気付いた。(アリスさんの記事で分かりました、感謝)

 里母がもし「お母さん」と呼ばせるようにしても、大人=先生=お母さんとなってしまう可能性がある。形だけそう呼んでいても態度が「よそよそしい」と感じるなら、先生とお母さんが同じ定義となっている可能性もある。何しろ施設にから措置されてきた子どもは、現実のお母さんを知らないのだから。

 わたしは児童養護施設の措置期間がとても複雑な影響をもたらすのは「先生」の働きをする人と同じ屋根の下に住んでいる期間があるためと思っている。色々な事がカテゴライズできない子どもは、みな一緒くたにしてしまう。

 親と先生を区別して欲しい里親、その違いが見分けがつかない子ども。

 戦いは果てないと思う・・・。ここでは先生がいいか、お兄さんがいいかを問う前に、はじめから家庭生活を与えたら一気に解決できる問題ばかりだという事を考えたい。施設では家庭的な雰囲気をかもし出す為に、お兄さん、お姉さんという呼び方をさせる場合もあるが、実質的役割は職員であり、先生と呼んでも本当は違和感がないものだ。

 でも家庭での本当のお姉さん、お兄さんは全く役割が違う。その児童にとっての年上の姉妹、兄弟なのだ。結婚すれば兄嫁という事になるだろう。自分の兄のお嫁さんもお義姉さんとなる。

 でも今度は、先生という言い方に慣れている子どもは、里親家庭でもいくら呼び方をお母さんに変えても、その役割をきちんと理解できていない可能性がある。脳の中では先生と同じ意味を持っているお母さんでは、甘える対象者として認識できないように思う。

|  養護施設にいる間の問題 | 09時49分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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