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今作っている家庭生活の脱施設化を目指して

夫が口癖になったものの一つに。

「ここは施設じゃないよ」というのがあって・・・。

 彼は養護施設を知らないのに、家庭ではないという事は本能で判るようなのだ。不思議なもので、彼は「ここにいると職場みたいな空気が流れているのを感じる」とまで言う。

 彼なりに、明らかな空気の違いが判っているようだ。

 わたしは家庭の人の言葉をゆっくりと読んでいる。全ての家庭の人の言葉を読むわけではなく、わたしが気持ちを向ける家庭育ちの方の声を(我がままですが)読んで、そして、わたしは受け取り、少しずつ学んでいる。わたしは養護施設で育てられた者だから家庭には興味がない、里親家庭も興味がないと思うのは簡単なのだけれど、その一方で、結婚した以上家庭を作らなくてはいけない。養護施設出身者だから家庭の事は関係ないと言い切っては何も話は進まない。

 それではわたしが作る家庭生活はいつまで経っても脱施設化ができない。

 わたしは施設の虐待、集団養育の弊害、児童福祉、それらによる影響を受けておきながら、育てられ方の整理をするなら児童養護施設の世界であり、未来を考えるなら家庭生活を勉強せねば、自らの家庭を作る事が難しい。

 家庭で育った人は児童養護施設の世界を知る必要は特にない、でも養護施設出身者は家庭を知らねばならない、理不尽で一方的で、自分ばかりが直しの必要な過去を持っている事に傷ついた気分になると思うけれど、でもそれが現実的な課題への向かい方。

 誰もいないけどがんばれ!と励まされて施設を出たら、誰かを探して愛着を作る努力をしなくては、施設育ち固有の突っ張り方をしてしまう。だから何とかふんばらねば。

 でも、家庭らしい家庭を作る為に脱施設化だなんて、笑えない。

|  養護施設を出てからの問題 | 15時29分 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

仕事のように妻をやっている、という意味ですかね?
確かに、家事などやるべきことは、できないよりできた方がいいです。
でも、人間だから、できないときもある。
そんなときに、パートナーに「助けて」って言えた方がいいですね。
その方が、人間味を感じられたり、共感できたり、
かわいいと思えたりすることがあります。

厚生労働大臣が、女性を産む機械と言ったそうですが、
レイさんは家事をするマシーンではないのだから、
気持ちがあることを表に出していいと思います。

主婦業には一年365日、休みがないのだから、
休日にたまには、彼にご飯を作ってもらうのもいいかも。
まあ彼がOKすれば、ですが。

何より大事なのは、代わりがきかない、かけがえのない存在であること、
そこにいるのが、あなたでなくちゃ、彼でなくちゃならないと思ってることを、
お互いに日々確かめておきたいものだと思います。
職場なら、一人がやめたら、次の人を募集すればいいのだけれど。
家族は、そのようなわけにはいきません。
代わりがきくということは、とっても寂しいことなのです。

| うみぼうず | 2007/02/07 21:12 | URL | ≫ EDIT














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