参照元：出版文化研究会ホームページ http://members.jcom.home.ne.jp/tn_delamancha/sankou/sa-gyou/si_084.html 　子どものこころをそだてる児童読物 　人間のいのちの尊さを教える読物は？ 　人間に対する信頼のこころをそだてるための読物は？ 　きょうだいげんかばかりする子に読ませる本は？ 　美しい友情をえがいた児童文学作品は？ 　からだの不自由な子が劣等感を克服していく作品は？ 　子どもの大きな夢をそだてるための読物は？ 　わがままな子に反省の気持ちを芽ばえさせる作品は？ 　意志の弱い子が自分をきたえていった物語は？ 　自然や風土の美しさを知らせたいが？ 　どんな困難にも負けない強さをやしなう読物は？ 　貧乏などにくじけない心をそだてるための読物は？ 　社会正義のこころをまっすぐのばしてやるには？ 　平和を愛する気持ちをそだてるのには？ 　集団の力の偉大さをおしえるのには？ 　国際友好の精神について理解を深める読物は？ 　アジアの国々についての新しい理解をもたせるには？ 　心理を愛する心をそだてる本は？ 　勤労を愛するこころをやしなう作品は？ 　農村についての理解を深める読物は？ 　中学からすぐ社会に巣立つ子にぜひ読ませたい本は？ 　スポーツ精神について理解を与える読物は？ 　中学生に人生について考えさせるようなよい本は？ 　異性間の正しい友情について理解を与える読物は？ 　女性の立場に対する新しい理解を与える本は？ 　子どもの明るいユーモアをそだてる愉快な読物は？ 　親子の愛情を正しく理解させる読物は？ 　老人に対する正しい態度を教える読物は？ 　正しい愛国心をそだてるための読物は？ 　生きものへのやさしい愛情をそだてる読物は？ 　親のない子を勇気づける読物は？ 　神に対する敬虔の念をもたせるための読物は？ 　本を買ってやっても自分では読まないが？ 　自己を大事にし、自分を信ずる気持ちをそだてるには？ 　師弟愛のこころをそだてる読物は？ 　消費的な都市生活をおくっている子に読ませたい本は？

　もう、古書ですが、親のない子をどうやって元気付けるか？という質問、印象的だった。なぜなら家庭で親から「お前なんか施設へ放り込むぞ！」と心理的虐待を受けていたかつての不良少年に対して、ある精神科の医師が、

　「でもあなたは捨てられたわけじゃない」と言って励ましている？

　彼は医師（カウンセラーかも）に対して「僕はいつも心を殴られ続けていた」と捨てられる恐怖について語っていた。でも施設に入所している子は、なんら励ましようもなく、現実だけを背負い施設にいるが。

　というか、この少年は親から捨てられなかった事実で慰めなんか見出せないと思う、そうじゃなく、そういう事を言われ続けた幼い日々を取り戻せないほど傷ついたという事じゃないだろうか。自分の問題を他者の問題と比較させて、一瞬自分の問題を忘れさせてしまう手法のようにすら感じる。

　こういう場合、後になって「は？何、励まされたつもりになってんだろう、オレ」という事になっていくと思う。

　とはいえ、そんなくだりが書いてある本を読んだ時、それなら施設の子には、経済的発展途上の子ども達よりはマシと思わせるしか、施設の子を励ます方法はないのかと思った・・・。

　その本も探さなきゃ、中央○論社だったと思うのだけど。