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「愛着とは?」を読んで思った事

里親さんを勝手に応援サイト:http://sky.cside6.com/hooray-fosterfamily/index.html"


「愛着障害とは何か」より引用

■愛着とは?

 実父母であれ養父母であれ、親であれば子供の愛着の成立プロセスをできるだけ詳しく知っておかねばならない。驚くべきことに、子供達の愛着成立過程の重要性や、その生涯にわたる影響について理解している親は非常に少ない。優れた参考文献として、愛着の概念と重要性についての基本的な概要を述べたジェロミー・ホームズ(Jeromy Holmes)の1993年の著作「ジョン・ボールビーと愛着理論(John Bowlby &Attachment Theory)」および当センターによる1995年発行の「子供達にルーツを与えよ。しかる後、飛び立たせよ(Give Them Roots,Then Let Them Fly)」などがある。

 殆どの動物にとって愛着とは、生殖、養育、庇護、給餌、生存環境の学習等と同じく、種の存続のために必要な、基本的かつ生物学的過程である。愛着は、血圧や体温を制御する生理的調節機能と同様、えてして見過ごされがちな機能である。愛着のプロセスは、子供の人生の最初の数ヶ月からその形成が始まる。親子の絆を発達させる過程で、当の子供にとっての愛着プロセスとは、養育者(母親とは限らない)の養育プロセスとの相互影響作用である。より簡潔に言えば、それは幼児に安全と安心感を確信させ、接触、見つめあい、微笑み、身振り、あるいは食物など、幼児の人間らしい欲求を満たすためのプロセスである。

 「乳児や幼児はどんな事があっても容易に回復して、その影響が後にひくような事はない」と信じている人がいまだに数多くいる。この誤謬が元で、これまで乳幼児に対する多くの有害な考えや行動が生じてきた。

 乳児が生後一年の間にどれくらいその欲求を満たせたかという要素は、身体のみならず精神的にもその後の発育に多大の影響を及ぼすのである。乳幼児の欲求を満たしてやる経過こそ、その子供が養育者に対する感情――怒りか幸福か、絶望・無力感かそれとも期待か、満足か不満足か、信頼か不信か----を決定するのである。子供は自分の生きる世界が安全な場所か否かを理解し始める。その事について、子供は生後1年頃には50%は理解し、2年も立つと、その後の全人生で知る事の75%は学んでしまうと考えられている。その学ぶ内容には、どうやって人との関係を持つか、いかにして世界に適合するか、あるいは人生において外部・内部から及ぼされる影響をどう自制するか、というような事が含まれる。

 それが安心から来るものか不安から来るものかに関わらず、子供達は愛着行動を発展させていく。不安から来る愛着行動は、その行動パターンによって、アンビバレンツ【訳注:両面価値。二律背信的心的反応】、回避【訳注:不快な刺激をうけまいとする逃避的行動】、あるいは失見当・混乱と判断されてきた。このような愛着行動のパターンは、子供の育成環境でどのような事が起こったかによって大きく違ってくる。それでも子供達はどんなレベルにおいても、例えトラウマのある状態でも、愛着を行う能力を持っている。

 精神外傷を生じさせた出来事・状況は子供の安心感の土台を損ない、また逆に、親による治療的教育は安心感の土台の損傷を修復させる事ができる。そのような愛着行動が連続機能とみなされる一方、不確実な愛着を身に付けた子供は、その多くが自分自身あるいは他者に対して極めて破壊的な行動をとることは明らかである。

 適切な知識がなくては、最初、このような行動は必ずしも明白には分からない。

 あなたは、特殊な欲求を抱えた子供を養子にする事はできるが、それを決意する前に、あるいは将来に対処するために、適切かつ充分な情報を得なければならない。


 この資料は応援サイトへ置いています、よかったらご覧下さい。やはり、自分自身今、家庭生活を送っていて思う。何のために家庭を持たなくてはいけないのかわからないし、何のために子孫を残さなくてはいけないのかわからない、ついでに、自分の誕生に関する説明を受けてないので、自分のルーツがわからないので、自分が何処へ何を運ぼうとしているのかわからない。

 わからない事ばかりなのに、夫からは「大事な血縁」「大事な一族」「君は何のために結婚したんだ?」と騒がしい。自分が思うよりも、もっと何か大事なものが家庭にはあるようだけど、それが見えない。

 子供達にルーツを与えよ。しかる後、飛び立たせよという言葉を読んだ瞬間、血縁親から切り離されてた空白になった隙間には、やはり同じ「家族」という形のピースしか代替にはなりえないと感じた。施設養護では形が全く合わないのだ。と改めて思った。

|  整理中の課題&記事 | 17時35分 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑














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