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「卒園」という「追い出し」の季節がやってきた


就職・進学の門出祝う 児童福祉施設激励会
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20070108/03.shtml

長崎新聞

同日は県内十二の児童養護施設などから中高生計四十五人が出席した。多くの生徒が県外企業に就職する予定。金子知事は「社会に出ると、世間の厳しさの中で生き抜いていかなければならない。未来を切り開くのは自分自身。時に周りの大人に相談しながら、頑張ってほしい」と ...



 「周囲に相談する方法も教えず、個を育てないで、集団規則に従わせておきながら、施設から出る時には【未来を切り開くのは自分自身】だと自己責任をチラつかせる、むやみやたらに叱咤激励される意味不明な季節」がやってきたら、もう春だと思う。

 養護施設の施設の子の就職難については推して図るべしと思うが、その一因に施設で全て育てられた事による絆のなさがある。人に頼れない人間が、この壮行会で送り出された後、もし失敗して、この金子知事さんに対して「身近な大人として相談相手になってほしい」「保証人になってほしい」「部屋を貸してほしい」と言ったら、どうなるんだろうか。

 いつも励まされれば励まされる度に、励まされてもいない、単に突き放している状態をうまくきれいな叱咤激励で包んでポイと投げ出すだけだと感じていた。

 さて、未来を切り開くのは自分自身。一般的には大変いい言葉だけど大変むかつく言葉でもあり、複雑な心境だ。わたしの施設育ちの本音少しガラ悪いです。

|  気になる記事のCLIP2007 | 12時53分 | comments:5 | trackbacks:0 | TOP↑

自衛隊かヤクザか、お水か肉体労働か


 Maria、兵隊さんになるにも頑丈で大きな肉体が必要なんですね。中学生で小学生なみでは受からないのですね。
 
 帰属意識のない養護施設の子は、国家に対して貢献する事も難しいという事か。女子は紡績工場ですか、紡績というのを調べてみたら、製糸工場という事なのね、勉強になりました。
 

| レイ@Mariaへ | 2007/01/10 08:18 | URL | ≫ EDIT

固定された関係じゃないという事


 たぶん、福祉事務所の方も「ずっと関わる事ができない限界」に心が暗くなる人もいると思うんです。でも、仕事だから当然移動があります。
 
 その代わり、誰か1人信頼できる大人が固定された関係者になってくれれば、かなりの問題は解決するのに、特に絆のない子の就職は、哀れを通り越して壮絶ですから。

 そういう子を沢山見てきて思います。たった一人誰がが居ればと。

| レイ@うみぼうずさんへ | 2007/01/10 08:13 | URL | ≫ EDIT

Leiちゃん、かっこいい

記事と関係ないけど、アバター、格好いいわよ。す・て・き。

 で、記事の事だけど、あたしの施設でも男子の優秀で体力のある子は、自衛隊だった。

 でもね、一番頭のいい子は、身体検査で落とされて、自衛隊に入れなかったの。
 中学生なのに、小学生みたいな体格だったから、昔でいう丙種不合格みたいなものね。

 施設の子は、自衛隊に入るのでさえ、出世頭といわれたわ。社会に出て、仕事がない人が「自衛隊にでも入ろう」と入ると聞いて、びっくりしたことを思い出したわ。

 ちなみに、女子は紡績工場。そこは、まるで、女工哀史の世界だったわ。
 これは、いつか書くわね。

| Maria | 2007/01/09 22:05 | URL | ≫ EDIT

体制としての、責任の所在のなさなのですね。例えば、数年後に、児童相談所を訪ねたって、知ってる人はみんないなくなっている。いくつになっても、いろんな場面で、ひとは、相談しながらやっていく必要があるのに、ほうりだされている。

| うみぼうず | 2007/01/09 18:56 | URL | ≫ EDIT

何故1月?


 卒業までまだ間があるのに何故今から激励会?

| レイ@自己レス | 2007/01/09 14:08 | URL | ≫ EDIT














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