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アイヒマン実験に想う事

ウィキペディア参照アイヒマン実験

わたしは確かに虐待施設としては全く名を連ねていない、むしろ良好と言われている養護施設を出た施設出身者、しかも高校まで出ていて何を文句があるかと言われる施設出身者当事者だ。

でも、そんな良い施設だったのに、わたしの記憶の断片にある彼らは、時々子どもを殴る時に笑う。実はわたしは、笑う彼らの気持ちを知っている。今は言語化できないけれど知っている。殴られている子どもを見てるその他も薄笑いを浮かべる。緊迫した状態になればなるほど笑う。この笑いに埋没し始めると人は狂っているのかもしれない。

しかし、指導の名の元ならば狂っている事までもが公正明大な指導員としての指導として立場を保つことができてしまう。

アイヒマン実験の事を知ったのは高校時代。誰かからこの本を読めと進められた。そして読んだ。先生役の人を騙すこの実験の事にすっかりのめりこんでいた自分は、この劇をやりたいと思った事があったのに何故か言い出せなかった。すっかり忘れていたのに今、どこかのテレビ局で又この実験名を思い出させられて、絶対的服従とそして先生役の人の壊れてゆく様が、どうにも懐かしい、どうにもそこに麻薬のような作用を感じていた、過去の一部とリンクする。

興味のある方は 上記リンク先を参照されたし。



 最初は「少し痛い」と思う、でももう少し痛い事が普通になると、前回の痛みのレベルは感じられなくなる、そして次にもう少し痛い事が行われると、痛みがふしぎと消えてゆく。

 痛みにはレベルが上がる機能はあるようだけど、レベルが下がる機能は無いようだ。もっと痛いという事を知る為に外の人から見ると挑戦的な性行為や、挑戦的な暴力に巻き込まれてしまっても、すぐに麻痺する。
 
 そして、相手に痛みを加える方も、痛みを感じる事ができない相手を相手にすると徐々に、徐々に、色々な限界値を越え始める。わたしは養護施設というのはそういう場所だと密かに思っている。

 だから、そういう趣味を持つ人がいてもおかしくないと思った事が何度もあった。だから、彼は高校生くらいの?学校から帰ったばかりのわたしの胸倉つかみ、宙に浮いている時に殴りながら泡を吹く気持ちに、哀れみを感じるような気持ちになりながら、スローモーションのように殴られ続けていた。彼はその瞬間至福の時を持っているように見えた。

 さて。

 何故母親から刺されて痛みを感じなかったかという人がいた。なぜなら、痛覚がどっかぶっとんでいて、お医者さんと刺された痛みの深度を「この部分が一番深いですかね」とお互いに言いながら、緊急手術をするほどの痛みのなさからして、自分にとってさしたるテーマではないという事だ。

 お医者さんは、体内モルヒネでも持っているの?と驚いていた。

|  整理中の課題&記事 | 10時39分 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

Maria、今年もよろしくね


 その通りねMaria、ごめん。いつもの癖。STOP!に掲載されているのは新聞沙汰になった施設だけだと思う。でも自分の過去が分からないと、その部分でトグロを巻く。今となっては、高校受験も思い出せないことが悔しいかな。
 
 今年もよろしくね、もう東京に戻ったよ。

| レイ | 2007/01/01 18:46 | URL | ≫ EDIT

ちびこさん、書いてくれてありがとう


 ちびこさん、あけましておめでとうございます。「この野郎〜」という言葉だけでも相当な言い方ですね。大人は無自覚なんだね、わたしも自覚しなきゃ、何を言ってるか自分で把握しなくちゃと思いました。

| レイ | 2007/01/01 18:38 | URL | ≫ EDIT

私も経験がある

小学生になっていたかどうか
忘れちゃったけど、何も悪いことしたことないのに
笑いながら「待て!この野郎〜!」と実の父親に
家の周りを何周も追いかけられたことがある。
(追いついたら、叩かれるんだけど)

私は必死に逃げたの。怖かった・・・。
いやな思い出だわ。

| ちびこ | 2007/01/01 04:38 | URL | ≫ EDIT

年末の大掃除も終わったわ

Leiちゃん、

>わたしは確かに虐待施設としては全く名を連ねていない、むしろ良好と言われている養護施設を出た施設出身者、

 まず、「STOP」に掲載されているのは、新聞沙汰になった施設だけなのよ。闇から闇へと処理された施設は、当然出ていないの。だから、「stop」に載っていないことをもって、「虐待施設ではない」とはいえないの。
 それが証拠に、次から次へと発覚しているのだから。

 養護施設には、二つのパターンしかないのよ。
ひとつは、虐待の発覚した養護施設。
もうひとつは、まだ虐待の発覚していない養護施設。


>しかも高校まで出ていて何を文句があるかと言われる施設出身者当事者だ。

 高校に行くのは、あなたの時代なら当然のこと。あたしも、本当は高校に行けるはずの時代だったの。
 だけど、施設から子どもを出さないと、次の子どもを入れられない、高校生は、幼児や小学生に比べてお金がかかる。だから、中卒で施設を出しただけなの。

 さて、このアイヒマン実験の趣旨は、未成熟な子どもにも、もっと当てはまるのね。
 未成熟な中学生たちが、幼児や小学生を管理すると、大人以上に歯止めがなくて、エスカレートしていくの。

 子どもでも、「年下の子を管理する(世話ともいってるわね)」役割を与えられた子は、与えられ権限を持って、小さな子たちへの支配を行う。
 従わない子は、暴力でもって際限なくやられていく。職員も、暴力的だけど、職員の手下となった中学生たちも、同じように暴力的になっていく。

 これが、養護施設という場所なのね。

| Maria | 2006/12/31 15:21 | URL | ≫ EDIT














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