中国のホンダ部品工場スト収束へ 部品製造再開【仏山共同】中国広東省のホンダの部品工場で起きたストライキは31日、従業員の大半が職場復帰に同意し、変速機の製造を一部再開した。ストは発生から15日目で収束に向かった。 ただ、会社側が提示した賃上げ額に不満を持つ従業員約50人と、説得に当たる地元政府関係者らとの間で小競り合いがあり、警察が出動する騒ぎも発生。一部の従業員になお不満がくすぶっており、予断を許さない状況だ。 ストの影響でホンダは完成車工場の操業が停止し、1日2千台の生産ができない状態が続いていた。部品製造再開に伴い、自動車生産も近く再開したい考え。 工場側はこの日、従業員を集め、1千元(約1万3400円)前後の月給について、約350元の賃上げで職場復帰するよう促した。同意しない従業員らは「もっと賃金を上げろ」などと気勢を上げ、工場の門の近くに座り込み、説得に来た関係者との間でつかみ合いになるなど混乱した。 ストは17日に発生し、従業員らは月給を1800元前後にするよう要求。日本人社員との賃金格差にも不満を強め、労使協議が難航していた。 【共同通信】
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