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ムササビがかじった? 山口の瑠璃光寺五重塔に穴

2010年6月1日2時23分

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写真:最上部の5層目の軒先に、穴があいているのが見える=昨年12月7日、山口市教委提供最上部の5層目の軒先に、穴があいているのが見える=昨年12月7日、山口市教委提供

写真:国宝に指定されている瑠璃光寺五重塔=山口市国宝に指定されている瑠璃光寺五重塔=山口市

写真:通常は木の穴に生息するムササビ=京都府南丹市通常は木の穴に生息するムササビ=京都府南丹市

 国宝に指定されている山口市の瑠璃光寺五重塔(高さ31.2メートル)の軒先に昨年12月、直径20センチほどの穴が開いていたことがわかった。穴が見つかったのは、最も高い5層目の屋根の軒先で、今年3月に修復した。山口市教委は、ムササビなど小動物によるものとみている。

 瑠璃光寺五重塔は、室町時代に山口を拠点としていた守護大名、大内氏によって1442年ごろに建立され、屋根はヒノキの樹皮を使う「檜皮葺(ひわだぶき)」。市教委の文化財保護課によると、昨年12月上旬、塔の5層目の軒先に穴が開いているのを、寺の住職が見つけた。市は今年3月、国、県、寺とともに檜皮で穴を埋めて修復したという。

 「犯人」は特定できていないが、同課は、瑠璃光寺の周りで多くみられるムササビがかじって穴を開けた可能性が高いとみている。五重塔では1997年4月にも、格子戸がムササビにかじられる被害があったという。

 再発防止について、市教委は「国宝の景観を損ねることにもなるため、防護用ネットをかけるわけにもいかない」と対策を決めかねている。

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