イスラエル軍 ガザ支援船だ捕
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イスラエル軍 ガザ支援船だ捕

5月31日 16時43分

経済封鎖されているパレスチナのガザ地区に人道支援物資を届けようとしたトルコなどの市民団体の船がイスラエル軍にだ捕され、軍が船に突入した際、少なくとも10人が死亡しました。

イスラエル軍は、31日早朝、ガザ地区の沖合で、トルコなどの市民団体が派遣した6隻の貨物船や客船に海軍の特殊部隊を乗り込ませるなどしてだ捕しました。市民団体によりますと、6隻の船には、医療機器や建設資材などガザ地区に向けてあわせて1万トンの支援物資が積み込まれていたほか、およそ600人の人権活動家が乗っていました。イスラエル軍によりますと、軍が船に突入した際、一部の人権活動家と衝突し、これまでに活動家10人以上が死亡したほか、イスラエルの兵士も4人がけがをしたということです。今回の事態を受けて、トルコ政府は、首都アンカラに駐在するイスラエル大使を外務省に呼び出し、強く抗議しました。また、アンカラのイスラエル大使館やイスタンブールのイスラエル総領事館の前には、トルコの人たちが、大勢、抗議に詰めかけ、今回のだ捕は両国の外交問題に発展しつつあります。イスラエル政府は、3年前からイスラム原理主義組織ハマスが支配するガザ地区に対し、人や物の出入りを厳しく制限する経済封鎖を続けており、今回の市民団体の船に対しても、ガザ地区への寄港を認めないと警告していました。