2010年05月31日(月)
民主「ダメージどこまで」 選挙区は協力、比例では敵対 社民”ねじれ対応”に戸惑い
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30日開かれた民主党の坂口岳洋衆院議員(右端)の国政報告会であいさつする輿石東幹事長代行(中央)=都留市文化会館 |
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普天間問題をめぐる福島瑞穂党首の閣僚罷免を受け、社民党が連立政権からの離脱を決めた30日、参院選を目前に控え、県内の各党関係者に波紋が広がった。政権を担う民主党の県連関係者からは「イメージ低下は避けられない」「選挙戦にどの程度の影響があるのか」と懸念の声が漏れ、山梨選挙区に立候補を予定している同党の輿石東幹事長代行も同日夜に都留市で開かれた集会で早期の混乱収拾を訴えた。選挙区で輿石氏を支持する社民党県連は、比例代表では「政権批判」を展開する構えで、関係者からは選挙区と比例の“ねじれ対応”を不安視する声も。連立の一部が崩れたことに乗じ、野党側の与党批判は一層ボルテージが上がった。 「国民の期待に応えるにはどうしたらいいか、明日からと言わず、今日から早急に対応を考えたい」。都留市の集会で輿石氏は社民党の連立離脱を念頭に、早期の混乱収拾に努める考えを強調。あいさつを済ますと足早に会場を後にし、不透明感を増す政局への緊張感を漂わせた。 社民党の連立離脱に対し、同党の県選出国会議員はほぼ一様に「やむを得ない」との認識。輿石氏と社民党県連が4月末に交わした政策協定調印式に立ち会った民主党県連代表の後藤斎衆院議員は「社民党の考え方は尊重しなければならない」とコメント。その上で「選挙協力は輿石氏個人と社民党の間で交わされたもの。連立を離脱しても支援してもらえると思っている」とした。 ただ、普天間飛行場移設先をめぐり「迷走」した末、パートナーの離反を招いたことに県連幹部からは落胆の声も。樋口雄一幹事長は「有権者の政権与党への信頼を損ねたのは事実で、大きなダメージであることには違いない」と話した。 山梨選挙区で輿石氏を支持する方針を決めている社民党県連。山田厚代表は「普天間の移設問題をめぐる首相官邸主導の対応は極めて問題。連立政権を離脱せざる得ないのは極めて遺憾な事態だ」と語気を強めた。 参院選比例代表で福島党首を重点候補とする同党県連は政権批判も展開する考えから、主張に“ねじれ”が生じるのは必至。関係者からは「選挙戦の進め方に影響が出なければいいが…」と懸念の声も聞かれる。 一方、野党側からは「当然の帰結」との指摘が相次いだ。自民党県連の皆川巌幹事長は「そもそも民主党と社民党は考え方が違う。防衛や外交で政権担当能力がなかったことが浮き彫りになった」と強調する。公明党県本部の秋山雅司代表も「連立政権発足時から予想できたこと。民主、社民の連立自体に無理があった」とまくしたてる。 共産党県委員会の千葉信男委員長は「前回衆院選で民主に一票を投じた有権者から、『何を信じていいのか分からない』という声を聞く」と政権の混乱ぶりを批判した。
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