真野恵里菜インタビュー(2010年7月号)

2010年05月29日 21:41

──7枚目のシングル「お願いだから…」が発売中ですね。
 デビューして2年目を迎えて初のシングルで、19歳にもなったということで、いままでにない、大人っぽいかっこいい曲になっています。新しい自分が出せるし、大好きですね。
 今回は恋の歌で切ない歌詞なので、声のトーンを落とし気味にしたんです。マイクに近づいてささやくように歌ったので、出来上がってきたときに「こんな声なんだ!」って驚きました。1年歌ってきて、自分はどれくらい成長したのだろうってわからなかったんですけど、かわいい系の声だけじゃない部分も出ていてうれしかったですね。あと、サビが高音なんですけど、1年前だったらこの音域が出なかったと思います。
 ただ、曲の歌詞の内容をスタッフの方たちと話し合ったりすると、ディレクターさんやマネージャーさんなど大人の方の考えは、自分と全然違うんですよ。「こういうことで、この歌詞が出てくるのか」といった発見があって、まだまだだなと思いました。曲の内容をきちんと伝えるという部分は、今後の課題ですね。
 振り付けは、手の振りが細かくて難しいんですけど、きっとこれをかっこよく踊ることができたら、みんなが「成長したね」って言ってくれるんだろうなって思います。また、踊りながら、悲しい表情なんかも見せていかなくちゃなって思いました。とにかく、みなさんにいいものが見せられるように、歌も踊りもいっぱい練習します!

──映画「怪談新耳袋 怪奇」で主演を務められたそうですね。
 ホラー映画なんですよ。私、ホラーがほんとに苦手で、ホラー映画を最後まで観たことがないんです。怖くて、結構最初のほうで観るのが嫌になっちゃったりとか。主演が決まったときはうれしかったんですけど、「大丈夫かな?」って……。でも撮影現場に入ると、怖い部分はあるんですけど、ホラー映画の撮影の裏側なんかがわかって面白かったですね。ただ、特殊メイクの人が追いかけてくるシーンでは、怖くて本気で逃げました(笑)。
──恐い夢とかは見ませんでしたか?
 平気でした。でも、メイクさんは、夜中に不審電話がずっと続いたって言ってました。それが、撮影が終わったらピタッとなくなったって……。あと、突然、照明が落ちたんですよ。私が階段を駆け降りるシーンがあったんですけど、そのときに、電気がパチって消えたんです。監督は、「いまのいいね、それでいこう!」って言ってたんですけど、誰も消してないんですけどって……。そういう不思議なことがいくつかありましたね。
 実は、映画のプロデューサーさんと以前から何度もお仕事をさせていただいて、私がホラー大嫌いなことを知ってるんですよ。でも、怖がりだから本当に怖がる演技ができるだろうって、選んでくれたみたいです(笑)。怖さを伝える演技は難しかったのですが、悲鳴を上げるのもひとつの表現の方法だし、声が出ないというのも表現の方法だと思うんです。今回の映画は2本立てだったので、それを使い分けてみました。それぞれ違った雰囲気が出ているんじゃないかなって思いますね。
 この映画は、7月にはロスで先行上映されるんですよ。アメリカでは日本のホラーが注目されているようなので、いまからとても楽しみです。実はそのためもあって、主題歌は英語の歌詞も入っているんです。私が歌っているのですが、英語の歌は難しかったですね。実際に英語ができる方に来ていただいて、発音などを確認しながらレコーディングしました。

──8月には明治座での舞台「つばき、時跳び」も出演されるそうですね。
 ちょっと先になるので、まだ本とかもできてないんですよ。舞台はこれまで2回やらせていただいていますが、毎日違うんです。舞台の内容は同じなんですけど、お客さんが違うと笑いが起こる場所も違う。だからお客さんを見てアドリブを入れてみたりとか、その日の状況に合わせて毎日少しずつ変えていましたね。それが難しいけどクセになります。明治座は歴史のある舞台だし、共演者の方々もすごい方ばかりなので、いっぱい勉強させていただきたいと思っています。

──Twitterもなさっていますよね。
 iPhoneでつぶやいてます! 「パセリって食べますか? 食べないですか?」って聞いたら、すぐにいっぱい返事が来るし、ちょっとした悩みなんかを書くと、それに対してもすぐにコメントが返って来ます。みんなと近い感じがするんです。そのとき思ったことをパッと書けるので気楽だし、移動中やテレビを見ながらよくつぶやいていますね。そうそう、「ガンプラってガンダムのプラモデルのことなんですね!?」って書いたら、「知らないの?」ってたくさん返って来てしまいました(笑)。
 ただ、iPhoneでつぶやいているから、よく文字を打ち間違えちゃうんです。それでも、フリックでの入力にはだいぶ慣れてきたほうですね、最初の1、2週間は大変でした。Twitter用のアプリがあるからiPhoneを使い始めたんですけど、いまはゲームなんかもやっています。「Touch the Numbers」、流行ってるじゃないですか! でも、最高で10秒なんですよ……。10秒切れない。ちょっとでも数字を見失うと、もうわかんないんですよね。「8どこ?」みたいな。難しいですね。あと、iPhoneは写真を撮るのも面白いですね。フレームを付けられたり、ポラロイド風にしたりとか、そういうアプリがいっぱいあるのがいいです。
 実は音楽はiPod touchに入れて持ち歩いてるんです。そしてメールとか連絡用に携帯電話も持っているので、カバンから取り出すときにどれがどれだかわからなくなるんですよね。しかも、iPhoneとtouchは似ているし、よく間違えてしまいます(笑)。

※このインタビューは、MacPeople 2010年7月号197ページに掲載している、真野恵里菜さんへのインタビューのロングバージョンです



●真野恵里菜オフィシャルブログ
http://blog.oricon.co.jp/manoerina/
http://gree.jp/mano_erina/

●映画「怪談新耳袋 怪奇」告知サイト
http://www.actcine.com/sinmimi/kaiki.html

●真野恵里菜 on Twitter
http://twitter.com/erina_mano

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