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<SPLIT/SECOND> 『 SPLIT/SECOND 』 レビュー (Part 1 ゲーム全般 編) (※ 2010.5.25 VTR 2 追加しました)
公式サイトは、こちらになります
( ※ BGM が鳴りますので、ご注意下さい )
『 SPLIT/SECOND 』 : Official Website
デベロッパーは Black Rock Studios、パブリッシャーは Disney Interactive Studios です。
プラットフォームは PC・PS3・Xbox360 で、私は、PC 版を購入しました。
★ 『 SPLIT/SECOND 』 に関しては、以前、公式トレーラー
『 Split/Second 』 公式トレーラー集 & ゲームプレイ動画
をまとめてみましたが、実際にプレイをしてみた感想としては、
まず、トレーラーのクオリティを、ゲームプレイに期待してはダメ でしょうか
いわゆる “ 物理エンジン ” をはじめ、実際のゲームプレイでのエフェクトのクオリティは、トレーラーのものよりも数段落ちます。
★ また、エフェクト面のみならず、ゲームプレイ面においても、注文をつけたくなる点は、かなり多いです。
まだまだ、完成されていない部分が多いといった感じで、今回のレビューでも、私なりに気が付いた点を、色々と指摘しています。
もう少し、レビューを簡単にまとめてもよかったのですが、とりあえず、これから購入を検討されている方のための情報として書いておきました。
★ ただ、それらの短所に目をつむる ( 気にしない ) のであれば、アーケード系の “ レースゲーム ” としては、そこそこ楽しめる感じでしょうか。
ちなみに私自身も、こうして長々とレビューを書いていることからもわかりますように、結構、楽しめています。
ということで、今回は、とりあえずゲーム全般に関して、私なりに気が付いた点や、感じた点をまとめてみました
■ PC 版関連の情報 : セーブデータ、No-DVD、Trainer
PC 版関連で、必要になる情報についてまとめておきます。
≪ セーブデータ ≫
セーブデータは、「 マイドキュメント 」 フォルダの中
マイドキュメント/Disney Interactive Studios/Split Second
の中にあります。
ディレクトリを記載しますと
C:/Documents and Settings/(ユーザー名)/My Documents/Disney Interactive Studios/Split Second
の 「 Split Second 」 フォルダの中に収録されています。
私の場合、この 「 Split Second 」 フォルダを、丸ごと、管理・保管をしています。
≪ No-DVD ≫
No-DVD は、こちらのものを使用しました
GameCopyWorld - Split/Second
Ver. 1.0 版に関しては、このページの中の 「 Split/Second: Velocity v1.0 [MULTI5] No-DVD/Fixed EXE 」 というファイルが、私の環境では、正常に動作しました。
オリジナルファイルのバックアップを保管 した上、
解凍したフォルダに収録されている、「 SplitSecond.exe 」 「 rld.dll 」 の2つのファイルを、『 SPLIT/SECOND 』 のルートディレクトリ
C:/Program Files/Disney Interactive Studios/Split Second
に入れればOKでした。
≪ Trainer ≫
以下の記事ですが、所々で、「 Cheat Happens 」 で配布されている、PC 版向けの 「 Trainer 」 を使用しています
Cheat Happens - Split/Second Trainer
ただし、この Trainer ですが、「 UNLIMITED MEMBERS ONLY 」 とありますように、有料会員限定で配布されているものになります。
( 「 Cheat Happens 」 は、昔は無料で Trainer を配布していたのですが、数年前から、徐々に一部の Trainer が有料化されて、今では、主だった最新タイトルの Trainer は、ほぼ 「 UNLIMITED MEMBERS ONLY 」 になってしまいました )
あと、「 Cheat Happens 」 の Trainer には、ユーザー情報が埋め込まれているらしく、残念ながら再配布ができません。
私の場合は、自分に必要な要素だけを楽しみたいタイプのプレイヤーですので、必要に応じて Trainer を活用していますが、今回も、記事を書く上で、全体像を把握したかったので、Trainer を使いつつ、とりあえず、全要素を解除しました。
■ まとめ動画 : 全体の概要 ( ゲームモード、全コース、オプション設定 等 )
『 SPLIT/SECOND 』 のゲーム全体のメニュー構成について、動画にまとめてみました。
この動画を見れば、
・ 各ゲームモードの概要
・ 収録されている全コース
・ OPTION の設定項目 etc...
についてわかるのではと思います。
( VTR 1 )
[ HD : 720p ]
⇒ Zoome のページは こちら になります
[ SD + HD ]
( Total Time 3分15秒 )
■ イベントの種類
上の動画に収録されていますように、イベントの種類は、全部で6つ です。
< 1. RACE >
・ 通常の 「 レース 」 です
・ 周回数は、2周 or 3周のいずれかです
・ 同時出走台数は “ 8台 ” です
< 2. DETONATOR >
・ いわゆる 「 タイムアタック 」 です
・ 自動的に Power Play が発動されて、プレイヤーは、それを避けながら、タイムアタックをする形になります
・ タイムに応じて、順位がつきます
< 3. SURVIVAL >
・ コンボイが落としていく、爆発性のドラム缶を避けながら、規定のスコアを目指すイベントです
・ スコアに応じて順位がつきます
< 4. AIR STRIKE >
・ 戦闘ヘリが発射するロケット弾を避けながら、規定のスコアを目指すイベントです
・ スコアに応じて順位がつきます
< 5. AIR REVENGE >
・ 戦闘ヘリが発射するロケット弾を避けながら走る点では、「 4. AIR STRIKE 」 と同じですが、Power Play のゲージをためることで、反撃が可能になります。
そして、いかに早く、ヘリを撃墜するかを競うイベントです。
・ ヘリを撃墜するまでに要したタイムに応じて順位がつきます
< 6. ELIMINATION >
・ 一定のタイムリミットごとに、最下位のドライバーが脱落していく、通常の 「 ELIMINATOR 」 形式のイベントです。
■ ゲームモード
≪ 「 SEASON 」 モード ≫
・ EPISODE 1 〜 EPISODE 12 の 12個のエピソードがあり、各 EPISODE につき、6個のイベント ( 12 × 6 = 計 72 イベント )が収録されています。
・ 一応、“ TVショー ” ということで、「 EPISODE 」 という言葉を使っていますが、中身としては、単にイベントの種類とコースの組み合わせを変えただけのものです
後半の EPISODE では、ややネタが切れて、同じようなイベントを、繰り返しやらされていると感じることもありました。
・ SEASON モードを進めるにつれて 「 次のイベント、次の EPISODE、新しいマシン、新しいコース 」 が順次、アンロックされていき、それが、「 QUICK PLAY 」 モードでも選べるようになるという流れです。
・ 特に優勝しなければならないという訳ではなく、優勝をしなくても、次のイベントや、EPISODE がアンロックされていきます。
⇒ 難しいイベントは、とりあえず参加してリザルトだけ残しておいて、より性能が高いマシンを入手したら、再度チャレンジして、より高い順位を目指すということも可能です。
・ また、規定の “ 実績 ” をクリアすると、「 DECALS 」 が順次アンロックされていき、マシンに貼られます。
・ “ EPISODE ” ですが、一般的なチャンピオンシップのシーズンとは、ちょっと異なります。
⇒ 一般的なチャンピオンシップ・モードでは、「 ポイント 0 」 から、繰り返しシーズンを楽しめるのが通常ですが、『 SPLIT/SECOND 』 の 「 EPISODE 」 では、一度、各イベントで達成したリザルトはそのまま残り、「 ポイント 0 」 から、再度 「 EPISODE 」 をやり直すことはできません。
・ とりあえず全イベントをクリアしましたが、これ以外の追加イベント等はありませんでした。
≪ 「 QUICK PLAY 」 モード ≫
・ イベントの種類とコースの組み合わせを自由に選ぶことができるモードです
・ 「 RACE 」 と 「 ELIMINATION 」 では、難易度を 「 EASY ・ MEDIUM ・ HARD 」 の中から選ぶことができます。
■ 視点 & HUD
≪ 視点 ≫
・ 視点は、「 後方視点 」 と 「 ドライバー視点 」 の2種類のみです。
「 ドライバー視点 」 に関しては、各マシン別に、アイポイントの高さが、きちんと調整 されています
・ また、FOV ( Field of View : 視野角 ) に関しては、最適なレベルに調整されている感じで、遠近感も違和感がありません。
【 後方視点 】
【 ドライバー視点 】
≪ HUD ≫
・ HUD に関しては、上の画像のような感じで、マシンの後方 ( 画面下部中央 ) に集中されていて、非常にシンプルです。
「 マップ表示 」 や、「 バックミラー 」 「 タイム差 」 等の表示はありません。
⇒ この点ですが、
・ Power Play 等による各種イベントを、見えやすくする
・ Level 2 Power Play によって、コースのルートが変更される場合がある
・ マシンが頻繁に、「 レック → リスポーン 」 を繰り返す etc...
といった事情を考慮して、画面上の表示を、できる限りシンプルにしたのかもしれません。
・ 私個人的な感想ですが、あまりにも簡略化しすぎてしまったため、レースをする上で、必要な情報 ( 特にライバルとの位置関係に関する情報 )が少なすぎるという印象を受けました
⇒ デフォルトは、このスタイルでも良いですが、ユーザーの必要に応じて、オプションで HUD の項目を選べるようにしてくれたらベストだったと思います。
■ Power Play
★ 『 SPLIT/SECOND 』 のゲームプレイにおいて要となるのは、他のマシンをレックする 「 Power Play 」 になります。
「 Power Play 」 を行うには、ドリフト、スリップストリーム ( Draft )、ジャンプ等によって Power Meter をためる必要があります。
ちなみに、ゲームの最初にやらされる 「 TUTORIAL 」 では、Power Meter が、なかなか貯まりませんが、実際のゲームプレイでは、高速コーナーやスリップストリームがありますので、Power Meter はもうちょっと貯まりやすいです
( ちなみに、私個人的には、ゲームの第一印象を決めるチュートリアルなのに、Power Meter が貯まらなすぎる感じがしました )
★ 「 Power Play 」 には、次の2種類あります。
< Level 1 Power Play >
* マシンの下にある Power Meter は3つのブロックに分かれていますが、この各ブロックが貯まるごとに、発動できます。
* 「 Level 1 Power Play 」 を実行するタイミングは、ライバルのマシンの上に、水色のマークで表示されます ( 上の画像を参照して下さい )
* 内容としては、
・ 小規模〜中規模の爆破 & 破壊
・ オブジェクトの落下
・ ショベル等の起動
・ ショートカット etc...
といった感じになるでしょうか。
< Level 2 Power Play >
* マシンの下にある Power Meter がフルになると、発動できます。
* 「 Level 2 Power Play 」 を実行するタイミングは、ライバルのマシンの上に、赤色のマークで表示されます ( 上の画像を参照して下さい )
* コース変更を伴う 「 Level 2 Power Play 」 は、赤枠の矢印で表示されます。
* 巨大建造物の破壊がメインで、周囲にいるライバルを、一網打尽にできます。
発動するタイミングによっては、「 最下位 → トップ 」 へのジャンプアップも可能です。
★ Power Play ですが、キーを押すタイミングが結構重要で、タイミングによってライバルに当たる場合と、当たらない場合があります。
また、タイミングが悪いと、プレイヤーが行った Power Play で、プレイヤー自身がレックされてしまう場合があります。
★ ちなみに、「 ELIMINATION 」 のイベントで、最後の2台になった時に、前を走る AI が、「 Power Play 」 を行ってきたことがありました。
「 ELIMINATION 」 のイベントの時だけかもしれませんが、どうやら、AI は、後ろを走るマシンに対しても、「 Power Play 」 を行うことができる場合があるようです。
■ 演出面 ( エンターテイメント性 )
最初のチュートリアルや、各エピソードの初め ( + エンディング ) の短いムービーでナレーションが入りますが、それ以外の部分では、ナレーションが全くありません。
あと、“ TVショー ”らしい演出も、ほとんどありません。
⇒ ただ、淡々とイベントをこなしていく感じに近い です。
これには、ちょっとガッカリしたでしょうか。
■ リプレイ
・ フルリプレイはありません
⇒ 上述のように、ゲーム全体として演出不足といった感じの上、さらに、フルリプレイもありませんので、
「 一体、どこが “ TVショー ” なの? 」 という感じですね
・ OPTION メニューのキー設定項目の中に 「 インスタントリプレイ 」 という項目がありますが、レース中に、Power Play を発動して、画面中央に 「 Instant Replay 」 という表示が出たタイミングでキーを押すと、Power Play のシーンのリプレイを見ることができます ( 逆の言い方をしますと、このタイミングでしか、インスタントリプレイを見ることができません )
ただし、毎回、流れる映像は、ほとんど同じものです。
⇒ 普通にリプレイをつけると、このゲームの物理エンジンのチープな部分が、全てバレバレになるので、怖くてつけられなかった? ・・・ というのは、ちょっと意地悪な見方かもしれませんが、マシンはカッコいいですので、せめてマシンが走るシーンくらいは、もうちょっと楽しませてほしかったでしょうか。
・ インスタントリプレイの最中は、プレイヤーのマシンが自動走行になるようなのですが、リプレイが終了して、ゲーム画面に戻ったとたんに、目の前に障害物があり、いきなりクラッシュ ということを、何度か経験しています
⇒ 開発の段階で、普通にテストしていれば、これは気が付くと思うのですが、よくよく考えますと、「 インスタントリプレイ 」 を見なければ、この問題は起きないのですよね。
そういうことで、話が片付けられたのかもしれませんが
▼
インスタントリプレイのシーンを、ダイジェストでまとめた動画がこちらです。
リプレイが終わったとたんに、目の前に障害物があって、クラッシュしてしまうシーンも収録してあります
⇒ 0:32 くらいからはじまる、船が傾くシーンですですが、3位 → 6位へ順位がダウンしてしまってますネ
( VTR 2 )
[ HD : 720p ]
⇒ Zoome のページは こちら になります
[ SD + HD ]
( Total Time 1分25秒 )
■ サーキット
フォトリアル系の美麗なグラフィックスと相まって、サーキット全体の作り込みや完成度は、非常に高い です
⇒ 『 SPLIT/SECOND 』 の優れている点の一つではないかと思います。
■ マシン
マシンは、実車をベースにした架空のマシンといった感じですが、カッコいいマシンが多いです。
⇒ これも、『 SPLIT/SECOND 』 の優れている点の一つではないかと感じています。
■ 挙動 & ドライブフィール全般
・ ATのみ、MTはありません ( 私個人的には、やはり MT は、選択できるようにしてほしかったです )
・ 挙動はアーケード寄りですが、操作性は、後方視点・ドライバー視点ともに、全般的に良好 でしょうか
⇒ アクセルを緩めて、ステアリングを切ると、タイヤがスキール音を鳴らしながら、スーッと曲がっていってくれる感じです。
特に、際立って良いといった特徴がある訳ではなく、可もなく不可もなくといった感じですが、狙ったラインをきちんとトレースできます ので、比較的、ストレスが少なくプレイできると思います。
( ちなみに、最初に選べるマシンは、ややクセがある感じですが、ゲームが進行すると、もうちょっと乗りやすいマシンが出てきます )
▼
このように、“ 操作性そのもの ” は及第点といった感じですが、私自身が 『 SPLIT/SECOND 』 を初めてプレイした時に感じたのは、「 走っているという感覚が、非常に乏しい 」 という事でした。
「 この走行感覚の乏しさは、一体何なのか? 」 と思ったのですが、その理由は、程なくわかりました。それは、
・ 「 ロードノイズ ( タイヤの路面音 )」 が、ほとんどありません
⇒ 一応、中盤以降のコースで、砂利道の上を走ると、ジャリジャリ音が鳴る場所はありますが、それ以外の場所では、スキール音以外の路面音は、ほとんどありません。
・ 路面の細かな段差などの表現もないです
・ 「 風切り音 」 もありません
⇒ スリップに入ると、Power Meter の所に、一応、「 DRAFT 」 と表示されますが、それを見ないと、スリップに入っいるのか、いないのかがわかりません。
・ ビッグ・ジャンプは、そこそこ良い感じなのですが、スモール・ジャンプの滞空感覚・着地感覚がイマイチです。
( ジャンプの時に、タイヤの路面音が、一瞬、静かになるエフェクトがない点も影響しているかもしれません )
▼
Power Play 関連のサウンドには力が入れられていますが、基本となる 「 走り 」 や 「 レース 」 に必要となるサウンドの方はダメですね〜
しばらくプレイを続けていると、あまり気にならなくはなってくるのですが、次に書きます、ライバルのサウンドがほとんど聞こえない点と合わせて、これらのサウンド・エフェクトを、すべて切り捨ててしまったのは、イマドキのレースゲームとしては、ちょっと厳しい感じがします。
せめて、タイヤの路面音くらいは入れて欲しかったでしょうか。
■ サウンド・エフェクト
・ Power Play のサウンドのクオリティは満足のいくレベルでしょうか。
・ また、マシンのサウンドも、乾いた感じで、心地よいです。
私個人的には、時々、聞こえる、「 ヒュイーン 」 というターボサウンドがシビれます
・ Power Play 等のサウンドの音量に比べて、マシンのサウンドの音量が小さめです ( それぞれ、別個に設定できるようにもなっていません )。
そのため、ライバルのマシンのサウンドも、ほとんど ( or 全く? ) 聞こえない感じで、上述のように、バックミラーもないため、後ろからマシンが近づいてきても、( 後方確認をしない限りは ) 全くわかりません。
・ さらに、上述のように、HUD の情報が不足していて、時々、前後のマシンとのタイム差が表示されるだけですので、ライバルのマシンが、自分の視界から外れてしまうと、前後のマシンとの位置関係が、ほとんどわからなくなってしまうのが、実際にレースをしていて困った点 でした。
■ AI & レース
・ AI に関しては、プレイヤーのペースや順位に応じて、AI が速さを調整してくれる、いわゆる 「 Adaptive AI 」 が採用 されています。
・ AI のタイプとしては、「 ひたすら我が道を行くタイプ 」 でしょうか。
プレイヤーの後ろにいる時には、プレイヤーの動きに反応して、すかさずオーバーテイクしていきますが、サイドバイサイドになった時に、プレイヤーに合わせてラインを変えてくれるような AI ではない感じです。
・ 障害物を避けずに or 避け切れずに、そのまま突っ込んでしまう場合と、きちんと障害物を避ける場合があります。
・ 基本的に、前を走るマシンを、Power Play でレックして楽しむレースゲームですので、前に車がいないと、宝の持ち腐れになってしまいます
ということで、AI の 「 後方ブースト 」 は、やや強め です。
したがって、序盤から、トップを独走して優勝というパターンは、なかなか難しいです。
他方、ライバルに先行されても、きちんと追いつく設定になっています。
Power Play を使わないでレースをしてみると、よくわかりますが、私個人的に、『 SPLIT/SECOND 』 の 「 Adaptive AI 」 は、なかなか良く調整されているという印象 を受けました。
少なくとも、2〜3周という短い周回数の中で、ちゃんと “ レース ” を楽しむことができるようにできています。
▼
この点に関しては、Part 2 レース 編 で、動画とともに、まとめました ☆
■ 破壊 & クラッシュシーン
・ Power Play によるオブジェクトの破壊シーンは、それなりによく出来ている感じがします。
特に、コースのレイアウトを変えてしまう、Level 2 Power Play は、かなり力が入れられている感じがします。
⇒ 何を基準に判断をするかですが、トレーラーの CG レベルのエフェクトを期待していると、実際のゲームの中でのエフェクトは、やや拍子抜けするかもしれません。
・ マシンですが、クラッシュをする時以外は、壊れません。
⇒ 今は、他のタイトルのダメージモデルが進化していますし、ましてや、『 SPLIT/SECOND 』 は、「 破壊 」 をテーマにしたタイトルでありながら、クラッシュの時以外は、ぶつけてもマシンが壊れないというのは、ちょっと不足を感じるでしょうか。
・ ライバルのマシンのクラッシュシーンも、全般的にショボイです
⇒ クラッシュシーンの視覚上のインパクトが乏しいですので、Power Play でライバルをレックしても、手応えというか、爽快感があまりありません。
「 GRID 」 のように、リアルかつ派手にクラッシュしてくれれば、このゲームは、もっと面白くなったのではと思います。
・ 特に、プレイヤーのマシンがクラッシュするシーンがショボイです ・・・ といいますか、「 いくらなんでも、このマシンのクラッシュの仕方は、お粗末すぎでしょう 」 と感じる場面もしばしば出てきます。
・ その他、物理エンジンに関しては、よくできている部分と、できていない部分があるという感じです。
■ BGM
BGM は、ストリングスとポップスの感覚が絶妙にミックスされている感じで、うるさすぎず、かといって、そこそこノリも良い感じで、私個人的には気に入りました。
■ その他 : 気が付いた点
・ メニューの流れですが、レース後に、「 1つ前のメニューに戻る 」 に該当する選択項目がなくて、再度、レースを開始して 「 Quit 」 を選ばなければならない事があります。
・ レース中に 「 ポーズ 」 にするとわかるのですが、下の画像のように、マシンにドライバーが座っていません。
⇒ クラッシュシーンで、マシンがアップで映し出されることがありますので、審査を考慮して、あえて乗せなかったのかもしれませんネ。
あるいは、それを理由にした、単なる手抜きであるのかどうかは、今のところ謎です
■ 最後に : 今回のまとめ
『 SPLIT/SECOND 』 に関しては、事前にゲームプレイの動画が、数多く公開されていましたので、ある程度、ゲームの完成度は予想してました。
ただ、実際に自分でプレイをしてみますと、以上で指摘をしたような、完成されていない部分や、細かい部分の作り込みの甘さが、あまりにも多すぎるので、最初の印象は最悪 だったでしょうか。
やはり、他の優れたデベロッパーのタイトルと比較をしてしまうと、アイディアに技術力が追いついていないのか、あるいは、Power Play の破壊イベントを仕上げる事で力尽きてしまったのか? ・・・ そんな印象を受けます ( ← あくまでも、印象の話です )
少なくとも、「 PURE 」 のような、ゲーム全体としての完成度の高さは感じません。
しかし、プレイを続けるにつれ、コースの完成度が高いことや、“ レース ” を楽しむことができるように、きちんと調整されていることがわかり、徐々に印象が良くなっていったという感じでしょうか。
ただ、トレーラーの中で見せてくれた、実況中継のナレーション等の、“ TVショー ” としての演出が、ゲームプレイの中に、ほとんど落とし込まれていない点は残念 ・・・ というか、もったいない気がします。
アイディアとしてはあったのかもしれませんが、実際のゲームプレイとリンクさせるとなると、話は簡単ではないと思いますので、その辺りも、力尽きてしまったのかもしれませんね〜
私個人的には、「 最低限 “ レース ” が楽しめればOK 」 という心の準備 ( ? ) をしてこのタイトルを購入しましたので、その意味では、買った事は後悔していないという感じがしています ( → 追記 : その後 「 買って良かった 」 に変わりました )。
ということですが、私個人的に、『 SPLIT/SECOND 』 のレースの、どの辺りが面白いと感じたのかは、次回、レポートしたいと思います