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酔って女性教諭に暴言→市議リコール成立・失職

5月31日0時9分配信 読売新聞

 新潟県妙高市議の水野文雄氏(65)が酒に酔って市内の小学校に入って女性教諭に暴言を吐いたとして、住民団体が起こした解職請求(リコール)の是非を問う住民投票が30日、投開票された。賛成8434票、反対878票の大差でリコールが成立し、水野氏は失職した。総務省によると、酒に酔った行為で市議のリコールが成立したのはきわめて異例。

 投票は、2007年7月の市議選で水野氏が当選した旧新井市選挙区の有権者が対象。当日有権者は2万1230人で、投票率は44・70%だった。

 妙高市教委によると、水野氏は昨年9月30日夜、スポーツ活動に体育館を開放していた市立新井中央小学校で、20歳代の女性教諭を「体育館で何をしているのか」「おまえの対応が悪い。教師としてなっていない」などと大声でなじった。

 市議会は昨年11月、辞職勧告を決議。水野氏は辞職しなかったため、白川昭夫・前市教育長を代表とする「妙高の安全で安心な学校を守る会」が、「子供たちにも悪影響を及ぼす」として、1万1358人の署名を提出して解職請求した。

 今月10日の住民投票告示後、「守る会」はチラシを配布して賛成票を投じるよう呼び掛けた。水野氏は街頭演説などで自らの行為に反省を示しながらも、「市政をただしてきた」と実績をアピールして解職に賛成しないよう訴えていた。失職した水野氏は、「市民の良識はこんなものか。精いっぱい戦ったので、何の悔いもない」と述べた。

最終更新:5月31日0時9分

読売新聞

 

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