取り調べ全面可視化求める 布川事件関係者らが集会茨城県で1967年に男性が殺害された布川事件で再審開始が決まった桜井昌司さん(63)と杉山卓男さん(63)らが参加する市民集会が30日、水戸市で開かれ、冤罪事件をなくすため取り調べの全面可視化を訴えた。 集会には、無罪が確定した足利事件の菅家利和さん(63)、氷見事件の柳原浩さん(42)、志布志事件の川畑幸夫さん(64)も参加。 パネルディスカッションで菅家さんは「朝から夜まで同じことの繰り返し。夜遅くなって、くたびれて『私がやりました』と話した」、杉山さんは「『認めなければ死刑だ』と言われた」など、それぞれが自白を迫られた状況を説明した。 桜井さんは可視化について「捜査が適正であれば、問題ないはず。今も40年前と同じ手法で事件を解決しようとしている」と指摘。柳原さんは「警察車両の中でも取り調べのようなことをされた。車両内も可視化するべきだ」と話した。 【共同通信】
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