米ドラマ子役スター、アーノルド坊や死す

　７８年から８６年まで放送された米コメディードラマ「アーノルド坊やは人気者」に主演した米俳優ゲーリー・コールマン氏が２８日、米西部ユタ州の病院で脳内出血で死去した。４２歳だった。コールマン氏は５月２６日、自宅で脳出血のため倒れて頭蓋（ずがい）骨を損傷し出血。近くの病院に救急搬送されたが、意識不明となり生命維持装置も外されたという。１０年に入り、発作性疾患で２回入院した。

　「アーノルド坊や―」で大人顔負けのジョークを語る黒人少年アーノルド・ジャクソンを演じて子役スターとなり、１話で１０万ドルの出演料を得た。日本でも放送され、吹き替えの「冗談は顔だけにしろよ」の決めぜりふが人気だった。その後はヒット作に恵まれず、９０年代には両親と金銭トラブルになり、９９年に自己破産。たびたび暴力ざたを起こして警察のやっかいになった。０３年にカリフォルニア州知事選に出馬し、俳優のシュワルツェネッガー現知事に大差で敗れた。幼少時の腎臓の病気が原因で成人しても身長は約１４０センチだった。７３年と８４年に腎移植を受け、人工透析をしていた。０７年に１８歳年下で身長も約３０センチ高い白人女性と結婚したが、夫婦げんかで警察ざたになり、離婚訴訟が進行中だった。