横断中の２人はねられ１人死亡、もどった男を逮捕…西宮

　２９日午後１０時４５分頃、兵庫県西宮市深津町の市道交差点で、横断歩道を渡っていた男性２人が乗用車にはねられた。

　このうち、関西学院大大学院司法研究科３年仁野孝之さん（２９）（兵庫県尼崎市）が約１５メートルはね飛ばされ、頭を強く打って約２時間４５分後に死亡。会社員泉雄太さん（２７）（大阪市東淀川区）も左足骨折で重傷を負った。車はそのまま西に逃げた。

　西宮署はひき逃げ事件とみて捜査。事故の約３０分後、歩いて現場に戻ってきた無職文力樹容疑者（３６）（西宮市森下町）が「自分がやった」と同署員に申告し、北西約８００メートルの文容疑者方の駐車場でフロントガラスが割れた車も見つかったため、同署は３０日、自動車運転過失致死傷と道交法違反（ひき逃げ）の両容疑で逮捕した。

　発表によると、文容疑者は「友人と酒を飲んで帰宅途中だった」と供述し、呼気からは、酒気帯び運転の基準値を上回る１リットル当たり０・５ミリ・グラムのアルコール分が検出された。

　現場は阪急西宮北口駅の南約１００メートル。