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【新聞に喝!】関西大学副学長・黒田勇 人種差別的やじに問題提起を! (1/2ページ)
W杯南アフリカ大会が間近に迫り、ふがいない日本代表の戦いに落胆しつつも、本大会での「番狂わせ」にいちるの望みをつなぐファンも多い。そうした中、「浦和サポーター差別発言か Jリーグが調査」(産経5月19日付)という小さな記事が掲載された。
J1仙台対浦和(15日)の試合後、浦和サポーターの一部が仙台の外国籍選手に対し「差別発言」したとし、Jリーグは調査して厳しい処罰の可能性を示唆したというのだ。日本サッカー協会の犬飼基昭会長も、徹底調査のうえ、厳しい態度で臨むとの報道もある。
この「差別発言」の対象となった選手名はどの新聞でも触れられていないが、在日朝鮮人で北朝鮮代表の梁勇基(リャン・ヨンギ)選手であることは容易に想像がつく。各紙とも不確定な段階では匿名としたのか、朝鮮半島緊張の折、日本国内での不要な摩擦を避けようというのか。
スポーツにおけるやじに目くじらを立てる必要はないという意見もあるだろう。しかし、朝鮮籍であることで誹謗(ひぼう)されたとすれば、新聞はそのことを正面から取り上げてもらいたい。世界から非難され孤立する国家の国籍だからといって、日本に生まれ育ったJリーガーの選手が中傷されてよいはずがない。