社会
消滅集落に「学生村」開設 佐用町で関学大生ら
拠点となる民家で今後の活動に意気込む大学生たち=佐用町若州 |
昨年8月の県西、北部豪雨災害からの復興に取り組む佐用町を元気づけようと、関西学院大(西宮市)と美作大(岡山県津山市)の学生たちが29日、住民との交流拠点「若州(わかす)学生村」を町内の山村に開設した。(小西隆久)
今年2月、同町商工会などが実施した小規模集落の調査に両校の学生が参加。人口が減り、高齢化が進む地域の住民から「若者にいてほしい」との声が多く寄せられ、両校の学生ら約20人で「佐用学生連絡協議会」を結成した。
拠点を開設した同町若州地区は、同町北部に位置する岡山県境の山村。かつては70人ほどが暮らしていたが、3年前に住民がゼロに。学生たちは町職員所有の民家を改修し、準備を進めてきた。月1回程度、週末をここで過ごし、高齢者宅への訪問や交流行事の企画、田畑の整備などに取り組む。過疎地域ににぎわいを取り戻すことで復興にもつなげたいという。
開村式で、同協議会代表の関学大4年谷口善一さん(22)=尼崎市=が「地域の活性化に少しでも貢献したい」とあいさつ。集落を離れていた人たちも集まり、久しぶりに笑顔が戻った。50年近く前まで住んでいたという女性(83)=岡山県美作市=は「故郷に活気が戻ってうれしい」と喜んでいた。
(2010/05/29 16:28)
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